しかし、その中でも特に注目されるのが金田正一が残した「400勝」という記録である
この記録は、現代野球のスタイルを考慮に入れても、更新が極めて難しいものとなっている
金田の投球スタイルやその時代の流れを振り返ることで、彼の偉大さが改めて浮き彫りになってくる
金田正一の10年連続20勝達成の裏側
1960年代、国鉄スワローズでは金田正一が投手陣の中心的存在として認識されていた1960年のシーズン終盤、金田は「10年連続20勝」の大記録を目前に控えていた
残り5試合となる9月30日の中日戦では、金田は19勝に達していた
試合では、プロ入り4年目の未勝利投手、島谷勇雄が先発
しかし、金田は登板したくてたまらない様子でブルペンで準備していた
意外な投手交代の実情
4回無失点で島谷が好投する中、金田は監督に確認せずに審判に「ワシ、投げるから」と告げてマウンドに向かうしかし、宇野監督は島谷を続投させる判断を下した
そのため金田は一度マウンドに上がることができなかったが、島谷が三塁打を打たれた際に金田はついにマウンドに上がる
結果的に金田は1失点を許すも、20勝を達成した
報道の反響と島谷の不運
その後のスポーツ報道では、金田の偉業に触れつつも「5回無死三塁に島谷救援」とも報じられ、彼の行動に対する批判も見られたまた、島谷はこの試合を皮切りに起用され続けるも、未勝利のまま引退する運命を辿った
この出来事を通じて「金田天皇」という言葉が生まれたことからも、金田の影響力の大きさが伺える
金田正一の素晴らしい成績
1964年時点で金田の成績は353勝267敗、防御率2.27で、国鉄スワローズ全体の勝率は.438であったしかし、金田の勝ち星を除外すると勝率は.373にまで落ち込み、彼の存在感が実際にどれほど大きかったのかを示すデータとなった
金田正一選手は、プロ野球の中で非常に偉大な影響力を持つ投手でした。彼の記録や他の選手との関わりからも、その存在感を感じることができます。特に、彼の400勝という記録は今後も破られにくいものであり、金田が野球に残した足跡の大きさは明らかです。
ネットの反応
金田正一選手に関するコメントは、彼の野球界での偉大な成績や影響について多くの意見が寄せられており、特に400勝という記録についての評価は分かれています
あるコメントでは、彼の全盛期には速球が170km/hを出していたと自負し、当時の脱臼や努力の重要性についても言及されています
また、金田選手が子どもたちに「逆境に負けないで」と語りかけた経験も、多くの人にとって感動的だったようです
さらに、金田選手が実際には救援としての勝利も多く、勝利数の背景に様々な事情があることが指摘されています
彼は弱いチームである国鉄スワローズのエースとして、勝利を重ねる一方で、298敗という記録も残しています
この数字の大きさについても驚きと敬意が示されているコメントが多くあります
このように、金田選手の記録には賛否があるものの、彼の偉大さは揺るぎないとする意見が大多数を占めています
さらに、現代の選手と比較しての意見や、金田選手の投げ方や試合運びに関する具体的な観察もあり、彼がどのように試合を支配していたのかがわかる内容もあります
先発と救援の役割分担や、当時の野球環境の違いから、金田選手の業績をどう評価するかという問題提起も多く見られ、当時と現在の野球の違いに興味を持たせるコメントが多いのが特徴です
ネットコメントを一部抜粋
わしの全盛期には速球は170km/h(180km/hとも)は、出ておっただろう
怪我をしないためにはただ努力するのではなく自分なりに覚悟を決めて精進しなければならないのだということを教えてくださる投手
勝利数ですごいな、と思うのはこの400よりも鈴木啓司の288だなあ。
金田さんは豪語の印象が強いが、それだけの数字を残してるからな
金田選手に関しては400勝も凄いけど一番凄いのは298敗。
キーワード解説
- 400勝とは？400勝は、プロ野球選手が通算で獲得した勝利数のことで、特に投手にとって非常に難しい記録です。
- 先発投手とは？先発投手は、試合の初めにマウンドに上がる投手のことで、試合を開始する役割を担います。
- リリーフ投手とは？リリーフ投手は、試合中に先発投手の後を引き継ぐ投手のことで、主に流れを変える役割を持つことが多いです。
- 防御率とは？防御率は、投手が相手チームに与えた得点を示す指標で、投手の実力を表すのに用いられます。
