中田翔、甲子園での最後の練習に感慨深い思いを寄せる

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◇渋谷真コラム・龍の背に乗って 銀傘の影が内野の半分に伸びる頃、中田翔選手の打撃練習が始まりました

彼が行ったのは、全球を打つのではなく、バント2球からの15スイングという特異なスタイル

これが甲子園での見納めと心得、彼の姿を目に焼き付けました

前日の広島戦に続く1日限りの里帰り

甲子園は、野球人・中田翔が育まれた場所です

「あれから20年か…、懐かしいなあ」と、彼は遠い目をしながら振り返りました

中田選手が初めて甲子園の舞台に立ったのは2005年の夏

その時、彼は大阪桐蔭高校の1年生で背番号17を背負っていました

「打って清原和博、投げて松坂大輔」という前評判があり、周りは疑念を抱いていましたが、デビュー戦で彼はその期待に応えました

春日部共栄との1回戦で、打撃で決勝ホームランを放ち、投げては5回途中から1失点の成績を残しました

まるで漫画から飛び出してきたかのような活躍に、観客は魅了されました

中田選手は「緊張してよく覚えていない」と語りますが、その時の感情は今でも鮮明に思い浮かぶそうです

プロとして何度も甲子園で戦った後でも「高校時代の甲子園とは違う」と力説します

「甲子園は特別な場所で、歓声が響く

そのエネルギーが自分を引き出してくれる」と、彼の表情には特別な思いが漂っていました

練習の終わりに彼が内野を歩き、外野の芝生を走り、そして最後に打った時の姿は、「野球の全てを知った場所」との名残を惜しむものでした

「もう今日で終わりやから…」とつぶやいたその声には、自分自身に言い聞かせるような響きがありました

引退セレモニーまであと5日

彼を見る時間が、また少なくなっていくのです

中田翔選手の甲子園での最後の練習は、彼にとって特別な瞬間でした。高校時代から30年以上の時間が経ち、多くの思い出が詰まった場所での練習を終えることは、感慨深い経験となったのでしょう。ファンにとっても彼の成長を見守ってきた存在であり、その引退が一つの時代の終焉を感じさせます。中田選手の今後の活躍にも期待が寄せられます。
キーワード解説

  • 甲子園とは?:日本のプロ野球における重要なスタジアムで、多くの選手が憧れる聖地です。特に高校野球の全国大会が開催される場所としても知られています。
  • ホームランとは?:野球において、打者がボールを打ち、球場のフェンスを越えた場合に得られる得点のことです。このプレイは、観客からの盛大な歓声を呼び起こします。
  • 引退セレモニーとは?:選手が現役を引退する際に行う儀式です。多くのファンや関係者に見守られながら、選手としてのキャリアを振り返り、感謝の気持ちを伝える場です。

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