ソフトバンク藤井投手の独自スパイクがもたらす運動パフォーマンスの向上

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150キロを超える直球と鋭いフォークボールを武器にするソフトバンクホークスの藤井皓哉投手(29)は、注目すべき独自のスパイク「足袋型シューズ」を愛用している

この特徴的なスパイクは、爪先部分が二つに分かれているため、足の指の自由な動きを可能にし、運動パフォーマンスを向上させる効果があるという

藤井選手の成長の軌跡

藤井投手は、岡山・おかやま山陽高を卒業後、2015年にドラフト4位で広島東洋カープに入団

しかし、通算6年間で一軍登板はわずか14試合にとどまり、2020年に戦力外となった

独立リーグでのプレーを経て、2021年12月に育成選手としてソフトバンクに入団した

足袋型スパイクとの出会い

藤井投手が足袋型スパイクに出会ったのは、ソフトバンク入団後のこと

このスパイクは岡山県のメーカー、岡本製甲が開発したもので、当時の監督の紹介で試すことになった

「素足で走っているような感覚」を覚えた彼は、オフの自主トレーニングでも使用することに

投球における足袋型スパイクの利点

藤井選手は、投球時に軸となる右足の安定感について、足袋型スパイクの影響を強く感じている

特に小指側に重心が偏る傾向があったため、親指に体重をかけることを意識していたが、足袋型のおかげで自然にそのバランスを保てるようになったという

藤井投手の成績向上
2022年にはキャンプやオープン戦で自己アピールを重ね、ついに支配下登録を獲得

救援投手として55試合に登板し、防御率1.12の好成績を残し、一躍注目選手となった

岡本製甲の成り立ち

近年、岡本製甲はOEM(相手先ブランドによる生産)を手がけてきたが、2008年には自社ブランド「足袋シューズ」を発売

この靴は、外反母趾に悩む人にとっても快適に履ける形状となっている

藤井投手の成功は、足袋型スパイクによる運動パフォーマンスの向上と、彼自身の努力の集大成であると言えるだろう

藤井投手が使用する足袋型スパイクは、彼の投球パフォーマンスに大きな影響を与えている。特に、フォークボールやスピードボールを投げる際の安定感やバランス感覚の向上が、ここ数年の成績向上に寄与しているのだろう。自分に合った道具選びの重要性を改めて感じさせられる結果だ。
キーワード解説

  • フォークボールとは?アメリカの野球に起源を持つ変化球で、投球の際にボールの指の使い方を工夫して、急激に落ちるように投げる技術です。
  • OEMとは?「Original Equipment Manufacturer」の略で、他社のブランド名で製品を作ることを指します。つまり、販売は別の企業が行うのですが、製造はそのOEMの企業が担うということです。

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