草加投手が直面する逆境と監督の厳しい指導方針

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◇渋谷真コラム・龍の背に乗って◇1日、東京ドームで行われた試合で巨人が中日を5-2で下した

昨年2月10日、草加投手は沖縄県の座喜味城跡を歩くことからプロ人生をスタートさせたが、思わぬ事態が彼を襲った

即戦力として期待されたドラフト1位選手がいきなりトミー・ジョン手術に踏み切ることとなり、その後はユニフォームを着ることもなく、落合2軍投手兼育成コーチ(現在は2軍監督)と共に過ごすことになった

落合監督は、草加に次のように伝えた

「同じ土俵に上がった時、オレは絶対に負けない

その気概だけは忘れるな

」これは自身が身をもって体験した言葉であり、当時のコーチ、稲葉光雄さんからかけられたものだ

草加は今、ようやくその土俵に上がることができたものの、「投げられる状態になったというだけ

不安と戦っています」と語る

彼の不安を捉えたのは、9月4日のウエスタン・リーグの広島戦での7失点だった

この状況は、彼にトミー・ジョン手術による再発への恐れを意識させる引き金となった

草加は1998年の自身の経験を思い出す

「ブルペンで投げる姿が、ビクビクして見えたんだと思います

怖いなら辞めろ、ユニホームを脱げ」と星野仙一監督に言われたことが、自身の転機になったと振り返る

彼は無難に投げることが自身を何者にもなれないまま終わらせる恐れを覚え、「ダメなら辞めよう」と覚悟を決めて臨んだ結果、その年に最優秀中継ぎに輝くこととなった

草加には今、落合監督から厳しい言葉がかけられている

「優しい言葉をかけられているようじゃ、終わりなんです

もう助けてはくれない

ただし、支えはするけど手綱は引きません

草加に2軍に戻る場所はありませんから

」このように、監督の厳しさは草加を更なる高みへと導くためのものである

草加は自身の信念を持ち、覚悟をもってこの逆境を乗り越えていく必要がある

草加投手が監督の厳しい指導のもとで成長しようとしている様子が伺える。過去の経験を活かし、不安を乗り越えてプロとしての道を歩む姿は、多くのファンの期待を集める。また、指導者の厳しさが選手育成にどう影響するかも注目したい。
キーワード解説

  • トミー・ジョン手術とは?肘の靭帯が損傷した場合に行われる外科手術であり、投手にとっては大きな試練となる。
  • ブルペンとは?練習用のマウンドであり、ピッチャーが投球の練習を行う場所である。
  • 最優秀中継ぎとは?リーグ戦で最も優秀な中継ぎ投手に贈られるタイトルであり、その年の投手力を象徴する。

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