この試合は田中にとって現役最後の舞台となり、4打席で無安打という結果に終わったものの、安定した守備でファンを魅了し、試合後にはスタンドに手を振って惜別のあいさつを行った
田中は初回から攻撃に参加するも、二ゴロ、一ゴロ、空振り三振、再び二ゴロと続き、最後まで快音を残すことは叶わなかった
しかし、彼の遊撃守備は安定しており、多くのファンの心をつかむプレーが見られた
その後9回、1死の場面で交代し、ファンに感謝の意を示しながらグラウンドを後にした
この日の試合では、田中と菊池涼介(2番)のコンビが注目された
彼らは2021年4月6日のヤクルト戦以来、4年ぶりに「タナキク」として復活し、ファンの間で懐かしさを呼んだ
特に「タナキクマル」として知られる打順は、2016年から2018年にかけてのリーグ3連覇を支えた重要な要素であった
広島は10月1日、田中を含む8選手に対して来季の契約を結ばない旨を通告した
田中は現役続行を希望し、退団を申し入れたため、今季の広島でのプレーはこの日が最後となった
- 選手略歴
- 田中広輔(たなか・こうすけ)は1989年7月3日生まれの神奈川県出身
東海大相模高校、東海大学を経て2013年にドラフト3位で広島に入団
その後、リーグ3連覇に貢献し、数々の個人タイトルも獲得した
2017年にはWBC日本代表としても活躍した
キーワード解説
- 遊撃手とは?:野球におけるポジションの一つで、内野の中央に位置し、主に守備や打撃を行う選手が担当します。
- タナキクとは?:広島カープの田中選手と菊池選手のコンビ名で、強力な上位打線を形成していました。
- ゴールデングラブ賞とは?:守備の優れた選手に贈られる賞で、その年の最も優れた守備をした選手が受賞します。

