元ロッテ投手の伊藤義弘氏、交通事故で死去。野球界に衝撃が走る

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 プロ野球界に衝撃が走りました

元ロッテの投手、伊藤義弘(いとう・よしひろ)さんが、6日に福岡市で発生した交通事故により亡くなりました

享年43歳でした

事故は午後2時17分に福岡市城南区の交差点で発生し、伊藤さんが運転していたバイクがタクシーと衝突しました

タクシーには乗客がいなかったものの、運転手は軽傷を負いました

 伊藤さんは福岡県出身で、東福岡高校を経て国学院大学、JR東海を経て2007年にプロ入りしました

彼は大学生・社会人ドラフトで4巡目指名を受けてロッテに加入し、1年目から51試合に登板する活躍を見せました

その後も4年連続で50試合以上に登板し、チームの救援投手として重要な役割を果たしました

 特に2010年の日本シリーズでは、中日との対戦で第7戦の延長11、12回に無失点で抑え、見事に胴上げ投手となりました

この年、ロッテはリーグ3位からの下克上で日本一を達成しましたが、その背景には伊藤さんの素晴らしい投球がありました

 しかし、2011年には日本ハム戦でのアクシデントにより、バットが左すねに突き刺さるという痛ましい事故が発生し、その後も怪我の影響で故障が続きました

2016年には惜しくも現役を引退し、以後は教育活動に転身しました

 引退後は日本体育大学の大学院に進学し、教員免許を取得

2020年から母校の東福岡高校で野球部の監督を務め、同時にスローイング強化アカデミー「Pitch+」を開講するなど、指導者としての新たな道を切り開いていました

9月17日には自身のSNSで生徒たちを募るメッセージを発信し、新たな挑戦を始めたばかりでした

 伊藤さんは、258試合に登板し、通算成績は6勝13敗、1セーブ、71ホールド、そして防御率は3.83という数字を残しました

彼の死は、野球界や育成現場の多くの人々に大きな衝撃を与えています

伊藤さんの死去は、プロ野球界にはかけがえのない損失と言えるでしょう。彼の活躍は、多くのファンに感動を与えただけでなく、指導者としても熱意をもって後輩たちに夢を託していたことが、彼の生きざまを物語っています。伊藤さんの遺志を受け継ぐ若い選手たちには彼の道を歩んで欲しいものです。
キーワード解説

  • 救援投手とは?  試合の終盤に登板し、試合を締める役割を持つ投手のことです。特に勝負どころでの投球が求められます。
  • 胴上げ投手とは?  試合に勝った後、選手たちに持ち上げられ、その栄誉を称えられる投手です。
  • 下克上とは?  通常は勝てないと思われているチームが、実力を発揮して勝利することを指します。

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