米殿堂入りは22日に発表される
米野球殿堂入りの選考が近づく中、マリナーズ時代のスーパースター、イチロー氏が史上2度目の満票選出の快挙を達成する可能性が高まっています日本時間の21日（現地時間では22日）に行われる発表までの間、MLB公式サイトと連動したトラッキングサイト「Baseball Hall of Fame Vote Tracker」では、投票の約33.4％にあたる131票の結果が公開され、イチロー氏は得票率100％を記録しています
イチロー氏が満票での殿堂入りを果たせば、2019年に満票での選出となったマリアノ・リベラ氏以来の快挙で、野手では初めてのことです
その他の候補者として、通算251勝を挙げたCC・サバシア氏が得票率91.6％、今年が資格最終年となる通算422セーブのビリー・ワグナー氏が83.2％、通算435本塁打と312盗塁のカルロス・ベルトラン氏が77.9％の得票率を記録し、すでに殿堂入りの条件である75％を上回っています
また、楽天でもプレーしたアンドリュー・ジョーンズ氏は72.5％の得票率で、当落線上に留まっています
彼の通算434本塁打と152盗塁は印象的ですが、守備では10度のゴールドグラブ賞を受賞したことも評価されています
残りの投票66.6％が、今後どのように動くのかが注目されます
野球殿堂入りの資格は、メジャーリーグで10年以上のプレーを経て、引退から5年が経過した選手に与えられます
候補者は、全米野球記者協会に10年以上継続して所属する記者からの投票で選出され、その際は有資格者から最大10名まで選択可能です
全投票数の75％以上を得ることで殿堂入りが決定されます
イチロー氏が米野球殿堂入りを果たす可能性は非常に高く、特に満票での選出は稀有なことであり、彼の偉大さを象徴しています。今回の選出にあたり、他の候補者も名前が挙がっており、それぞれの選手が持つキャリアの実績が評価されています。今後の投票結果がどうなるのか、野球ファンにとっても大きな関心事と言えるでしょう。
ネットの反応
イチロー氏が野球殿堂入りすることに対するコメントは、多くのファンの期待と懸念が表れており、特に満票での選出が難しいのではないかという意見が目立ちます
まず、イチロー氏の成績に対する賛美が多くありました
「彼の残した成績はとんでもない」と評価がされており、彼のプレーが今でも多くの人に記憶されていることが伺えます
また、「イチロー氏は野手・打者としての成績・パイオニアだから当然でしょう」と、彼の存在が特別であることを訴える声もありました
一方で、満票獲得が難しい理由として、日本人選手であることへの差別的なバイアスや、現代野球で重視される打撃指標の問題が指摘されています
「日本人であることが満票選出を阻止する要因となると思う」との意見や、「イチローの打撃成績の価値については度々否定的な意見が出ている」といった内容が見受けられ、特にOPS（出塁率と長打率の合計）が低い点が批判されています
また、イチロー氏に対するサポートも根強く、「イチローさんを応援してきたが、満票は厳しいと思う」といった複雑な感情を持つファンもおり、彼の偉業が歴史的意味を持つことには誰もが賛同しているものの、「満票は達成不可能なレベル」とする意見もありました
全般的に、イチロー氏の偉大さを称える一方で、満票選出の難しさについての懸念が多くのファンから寄せられています
ネットコメントを一部抜粋
満票でしょうね。
もう越える人いないから殿堂に入れておきなさい。
メジャーリーグでも過小評価されてきた選手の１人だと思う。
満票が合格ラインとする報道はやめようや。
引退してからもホントに凄い人です。
キーワード解説
- 野球殿堂とは？ メジャーリーグ・ベースボール（MLB）の優れた選手や関係者を称えるための殿堂のことで、選考された選手は名誉ある位置に名前が刻まれます。
- 満票選出とは？ 全ての投票者から得票を得ることで、特に非常に高い評価を受けた選手を指します。これには、多くの支持があった証となります。
- 得票率とは？ 全体の票数に対する、特定の候補者が得た票の割合を示す指標です。通常、75％以上の得票で殿堂入りが決まります。
- ゴールドグラブ賞とは？ 野球の守備において、特に優れた選手に贈られる賞で、それぞれのポジションで最高の守備を示した選手が受賞します。
