広島・田村俊介、打撃改革へ挑む 基本からの見直しで飛躍を目指す

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 10月12日、天福球場で開催されるはずだった「みやざきフェニックス・リーグ」の広島対日本ハム戦は、天候不良による中止となった

この中止を受け、広島の若手外野手・田村俊介(22)は、打撃改革に取り組んでいる

彼はこれまで幾度となくフォームを変更してきたが、今シーズンは体の使い方を根本から再評価することで、さらなる飛躍を目指している

苦しい1年を経ての変革

 田村は今季、高卒4年目にして外野のレギュラー候補として期待されていた

しかし、彼のシーズンは思わぬ苦境に直面した

4月5日のDeNA戦では球団史上初のプロ初本塁打をサヨナラ弾として放ったが、その後徐々に調子を落とし、5月中旬には2軍落ちを余儀なくされた

その結果、出場試合はわずか25試合、ウエスタンリーグでの打率も219と非常に厳しい内容となった

根本からの打撃改造

 今秋、田村は打撃の根本的な改革に取り組む決意を固めている

福地2軍ヘッド兼打撃・走塁コーチは「これまでの田村は、月ごとにフォームを改変する傾向があった

しかし、前進するためには基礎を固め直さなければならない」とアドバイスを送った

このため、主に右足の使い方を見直し、タイミングを取るための“間”を作り出すことに挑んでいる

右足の使い方がカギ

 福地コーチは、「右膝が早く投手の方に開くことで、バットが止まってしまい、打ちに行くタイミングが合わない」と田村のフォームに対する分析を行った

田村自身も「着地時に右膝がホームベース方向を向くことを意識している」と、自らの取り組みを語った

来季への期待と競争

 現時点でフェニックス・リーグでの打率は166と苦しい姿勢だが、「今は良い方向に進んでいる」と手応えを感じている

来季は同じ学年の大卒選手が入団してくるため、競争は一層激化する

福地コーチは「期待を背負っている内に結果を残さないと、良い選手が次々と入ってくる

彼には飛躍してほしい」と期待を寄せた

 田村も「打撃で抜けないと使ってもらえない」と危機感を示し、「まずはいろんな数字を上げてアピールしたい」と意気込みを新たにした

この秋、宮崎での努力が、来年の飛躍の土台となることを期待したい

田村俊介選手の打撃改革は、今後の彼の成績に大きな影響を与える重要な取り組みです。フォームを固定し、基礎から見直す姿勢は多くの選手が参考にすべき点です。競争が激化する中で、彼が突破する姿を楽しみにしています。
キーワード解説

  • 打撃改革とは?選手が技術の向上を目指してフォームやバッティングスタイルを見直すプロセスのことです。
  • タイミングとは?打者がボールを打つタイミングを指し、投手の投球を正確に捉えるために必要な要素です。
  • 外野手とは?野球で外野を守る選手のことで、主に打球を捕ったり、ボールを投げ返したりする役割を担います。
  • フィジカルとは?選手の身体的能力や体力を指し、競技におけるパフォーマンスに直接影響を与えます。

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