この期待は、選手がチームの主力となることを期待されるからです
しかし、その期待が裏切られることも多く、実力を発揮できずに退団する選手も少なくありません
ここでは、今世紀で期待外れという評価を受けた中日ドラゴンズのドラフト1位選手、前田章宏について詳しく紹介します
期待の星：前田章宏
前田章宏選手は、右投右打の捕手であり、184cm、91kgという体格を持つ選手です1983年に生まれ、中京大中京高から2001年のドラフトで中日ドラゴンズから1巡目で指名されたことは、地元出身のスターとしての期待を背負ってのものでした
高校時代には強肩強打の捕手として称賛され、高校球界ではナンバーワンの評価を受けていました
ドラフト会議では、寺原隼人選手が注目を集めていましたが、前田もまた有力な1位候補として見込まれました
結果的に寺原が抽選に敗れ、前田が球団として17年ぶりの捕手のドラフト1位指名を受けました
この当時の中日ドラゴンズは捕手不足に悩んでおり、前田の入団は期待を一身に集めました
ルーキーイヤーの1軍出場は果たせませんでしたが、2003年にはプロ初出場を果たしました
ここでの期待が高まりましたが、当時の中日には谷繁元信選手という絶対的な捕手が存在しており、前田は徐々にその影に隠れていきました
前田の存在感は年を追うごとに薄れていき、2013年には戦力外通告を受けて現役生活に終止符を打つことになりました
引退後はファームのバッテリーコーチに就任し、若手選手の育成に貢献する道を選びました
プロ野球選手としては期待に応えることができませんでしたが、指導者としてのキャリアをスタートさせました
中日ドラゴンズの前田章宏選手について振り返ると、ドラフト1位指名の期待に応えることができなかった選手の一例を示しています。高校時代の成績や素質から多くの期待が寄せられたものの、実際のプロ生活は厳しいものでした。指導者としての未来に期待したいところです。
キーワード解説
- ドラフトとは？選手をプロ野球チームが選び取るためのイベントであり、各チームが必要な能力を持った選手を獲得するための手段です。
- 捕手とは？野球において投手とボールを受ける役割を持つ選手で、試合での守備やリードを担当します。
- 戦力外通告とは？チームから契約解除のお知らせを受けることを指し、選手にとっては現役を続ける道が閉ざされることを意味します。
