若手内野手・宇都宮葵星が急成長、矢野コーチが概要を解説
読売ジャイアンツの宇都宮葵星（きさら）内野手が、プロ野球2年目にして急激な成長を見せています今年度、彼は2軍で84試合に出場し、ルーキーだった昨季の7試合から大幅に出場機会が増加
打率は.289を記録し、将来の支配下登録を目指す21歳の育成選手として注目されています
彼の成長を見守っている矢野謙次2軍打撃チーフコーチが、この1年間の変化と今後の課題について語りました
今季の巨人2軍は、80勝44敗2分けという成績で2年ぶりにイースタン・リーグを制覇しました
チーム全体の打率は.264、542打点、576得点とリーグ1位を達成し、宇都宮選手もその一翼を担っています
彼は四国アイランドリーグplusの愛媛から育成ドラフト3位で入団し、持ち味である俊足を活かして20盗塁を記録しました
昨年の3軍戦で活躍した宇都宮選手は、今年度2軍出演数を84試合に増やし、61安打を達成
この進歩に対し、矢野コーチは「ボールに対する『当て勘』が素晴らしく、非常に器用である」と評価しています
しかし同時に、「器用さゆえにその能力に頼りすぎているのも事実」とも指摘し、さらなる改善が求められています
具体的には、宇都宮選手のスイングについて「バットが先に出て、ボールに当てに行ってしまう」といった問題があり、これは特に2軍での試合で球威に押されがちである要因とされています
一方で、今季はフォームを改善し、より力強いスイングを身に付けてきた結果、2軍で高い打率を維持しています
支配下登録に向けた期待と課題
矢野コーチは、宇都宮選手に関して「バットが寝て入る時があり、それが内角高めへの対応を難しくしている」と述べ、スイングの改良が求められています彼の身体的特徴を考慮に入れつつ、「このオフにはトレーニングでの肉体強化が重要だ」とも話しています
身長175センチ、体重70キロの宇都宮選手は、しなやかな動きを持つようなトレーニングが必要です
急激な体重増加は怪我のリスクを高めるため、慎重なアプローチが望まれます
加えて、宇都宮選手のもう一つの課題は小技の習得です
「小技が苦手」という分析もあり、送りバントやエンドランなど多様な技術を身につけることが期待されています
俊足でパワーも兼ね備えた選手となれば、宇都宮選手の支配下登録の可能性も高まるでしょう
まだ21歳の彼には、夢と可能性が広がっています
宇都宮選手の成長は非常に興味深く、特に2年目の彼が実際にどのような進歩を遂げているかが注目されます。体力的な強化や打撃技術向上に向けた努力が、今後どのような結果につながるのかが期待されます。小技の習得も重要ですが、宇都宮選手には十分な可能性が秘められていると感じます。
キーワード解説
- 支配下登録とは？ プロ野球の選手がチームに正式に属することを意味し、より多くの出場機会と待遇が受けられる。
- イースタン・リーグとは？ 日本のプロ野球における二軍のリーグで、各球団が若手選手育成を目的に試合を行う場。
- 当て勘とは？ 打撃において、ボールをしっかりとバットで捉える能力のことを指す。バッターにとって非常に重要な能力。
- 肉体強化とは？ 選手が運動能力を向上させるために、筋力トレーニングや体重管理などを行うことを指す。
