オリックス・小野泰己、トライアウトに向けた練習を精力的に続行
オリックス・バファローズの小野泰己投手が、球団からの戦力外通告を受けた後も、現役続行を目指してトライアウトに向けた練習を続けています小野投手は、プロ入り以来の体調の良さを実感しており、「全然、動けます」と前向きな姿勢を見せています
小野選手は、福岡県の折尾愛真高校と富士大学を経て、2016年のドラフトで阪神タイガースから2位指名を受けて入団
その後、プロ2年目には23試合に登板し7勝を挙げるなどの活躍を見せてきました
通算成績は69試合で9勝15敗、防御率4.65とまずまずの数字を残していますが、2022年10月に戦力外通告を受けました
その後、オリックスと育成契約を結び、2023年4月には支配下選手として再登録されました
しかし、その年のウエスタン・リーグ最終戦で左脇腹を痛めるハプニングが発生し、再度育成契約へ
2024年には27試合に登板し、防御率2.08という素晴らしい成績を残しました
小野投手は、オフに派遣されたオーストラリアのウインターリーグでの8試合連続無失点が評価され、2025年の春季キャンプでは育成選手として唯一A組に選ばれるなど、再起を果たすために日々努力を続けています
過去の阪神時代から課題とされていた制球については、「真っすぐがいいんだから、どんどん攻めて行けばいい」という指導を受け、改善を図っています
また、球速も最速159キロを記録するまでに成長しています
だが、思うように登板機会が減少している現状に、小野投手は「キャンプの調子は良かったし、今年はいけるかと思っていた」と悔しさをにじませています
それでも、彼は練習を怠ることなく、波乱の球歴の中でも「楽しく野球をする」というモットーを貫いています
今後は、一般社団法人「日本プロ野球選手会」が主催する「エイブルトライアウト2025」が11月12日にマツダスタジアムで開催される予定で、彼はそこでのパフォーマンス次第で新たなチャンスを得ることを目指しています
小野泰己投手の状況は、非常に厳しいものではありますが、前向きな姿勢とプロ意識を持ち続けている点が特筆すべきです。今までの経験を通じて、彼は多くのことを学び、トライアウトへ向けた準備を進めていることも印象的です。今後の彼の活躍を期待したいと思います。
キーワード解説
- トライアウトとは?選手が現役を目指すための試験で、他の球団のスカウトが参加して選手のパフォーマンスを評価します。
- 育成契約とは?プロ野球選手が契約を結ぶ形式で、通常の支配下契約に比べて待遇が異なり、選手が再び支配下契約を得られるチャンスを得られます。
- 防御率とは?投手の成績を示す指標で、通常、「投球回数あたりの自責点数」を基に計算されます。防御率が低いほど、投手の実力が高いと評価されます。
- 制球力とは?ピッチャーが投球するボールが狙った場所に正確に届く能力のことを指し、投手にとって重要なスキルです。

