広島・玉村昇悟投手、新球フォークで手応えを感じる秋季練習

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 「広島秋季練習」(16日、マツダスタジアム)では、広島の玉村昇悟投手(24)が新たな武器となるフォークボールに手応えをつかみました

マツダスタジアムで行われたシート打撃に登板し、新球を駆使して空振り三振を奪ったのです

 玉村選手は、これまでの持ち球の中で縦に変化する球種はチェンジアップのみでした

しかし、昨季からの打撃不振を受け、夏場から新たにフォークボールの習得に取り組んできました

秋季練習では、実戦形式のシート打撃に挑み、相手打者への投球で自信を深めています

 登板時には、9人の打者を相手に立ち向かい、わずかに2安打を許したのみ

その中でも特筆すべきは、林選手との対戦

カウント2-2からフォークボールを使い、見事に空振り三振を奪うことに成功しました

玉村選手は「フォークがだんだん落ちるようになってきた」と話し、今後の決め球としての使用を目指す意気込みを示しました

 林選手は、玉村選手のフォークに対して「けっこう内側に入ってくる感じで、強さもあった」とコメントし、その球筋を称賛しています

ここまでプロに入ってからフォークを全く投げたことがなく、今回の取り組みは自身にとって新たな挑戦の一環です

 玉村選手は、今年の夏、7月20日のヤクルト戦でプロ入り最短の登板となる1回2/3を6失点で降板

その後、再調整を余儀なくされ、3軍統括コーチである畝氏からの提案を受けて、新球の開発に取り組むことになりました

持ち球にはカットボール、スライダー、チェンジアップ、そしてカーブがありますが、これまで利き手方向への変化がないことも、新しい挑戦に向かわせる要因となったようです

 このシーズン、玉村選手は17試合に登板し自己最多となる6勝をマークしましたが、同時にワーストの8敗も記録しています

フォークボールをマスターできれば、投球の幅も広がり、目指す次のステップアップに期待が寄せられています

 「使えたら、すごく楽だと思う

もっと空振りを取れるようにしたい」と話す玉村選手の姿勢は、7年目に向けたさらなる成長を示唆しています

今回の玉村選手の新球フォークの習得は、彼の成長の証であり、今後の投球スタイルに大きな影響を与えるでしょう。特にフォークは決め球として非常に有効な武器であり、彼のさらなる成長が期待されます。各選手からのフィードバックを受けながら試行錯誤を続ける姿勢も素晴らしいです。
キーワード解説

  • フォークボールとは?:フォークボールは、ピッチャーが投げる変化球の一種で、ボールが急激に落ちる特性を持っています。通常はバッターの目線の近くで落ちることから、空振りを得やすい球種です。
  • シート打撃とは?:シート打撃は、実戦形式で行われる練習の一つで、ピッチャーが投球し、バッターが打撃を行うことで、実際の試合に近い状況を作り出すことが目的です。
  • カウントとは?:カウントは、投球数を数える指標で、ストライクとボールの数を示します。たとえば、カウント2-2は2ストライク2ボールの状態を表します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。