特に、彼は不動の4番打者として知られる一方、“珍プレーの帝王”とも称されるユニークな場面も数多く存在しました
中田選手の活躍を振り返りつつ、珍プレーの数々にも触れていきたいと思います
一生に一度あるかないかの珍プレー
2011年7月7日、ロッテ戦での出来事は、野球ファンの間で今なお語り草ですこの試合では、中田選手が先輩であるダルビッシュ有投手のプロ初のランニングホームランを“アシスト”するという珍事が発生しました
試合は0対0のまま進行していた3回、2死の場面で、ダルビッシュは渡辺正人選手に左前にライナー性の打球を打たれましたが、これを中田選手がバウンドを合わせ損ね、ボールが後逸
その後、フォローに回ったセンターの糸井嘉男選手もバランスを崩して尻もちをついてしまい、ボールはフェンス際まで転がりました
この間に渡辺選手は全力疾走で二塁を回り、本塁を狙うと、最後は間一髪のタイミングでヘッドスライディングで生還
これが初のランニングホームランとなりました
渡辺選手は「足がもつれていたし、向かい風がきつかった
最後は足で行くより、このまま倒れたほうがいいかなって感じで飛び込みました」と試合後振り返り、待望のシーズン1号にもかかわらず「ホームランを打った気がしないです」と話しました
皮肉にも、これが彼のNPBにおける最後の本塁打となったのです
ダルビッシュ選手はこの経験について「しょうがないと言うか、ああいう経験は一生に一度あるかないか
中田には『気にするな』と言いました
あいつにとっても、僕にとってもいい経験ですから」とコメントしました
その後、試合は中田選手と糸井選手による逆転2ランや稲葉選手のソロホームランなど、見応えのある展開で進行し、ダルビッシュ選手は11勝目を挙げました
中田翔選手の引退にともない、彼が記録した数々の珍プレーが振り返られ、この中にはダルビッシュ有選手とのエピソードも含まれています。特に、ランニングホームランが誕生した背景はまさに野球ならではのドラマを感じさせます。これからも彼の活躍は記憶に残り、多くのファンに愛され続けることでしょう。
キーワード解説
- 珍プレーとは？プロ野球において、普通では考えられないような失敗やおかしな出来事を指します。
- ランニングホームランとは？外野に打たれた打球がフェンスを超えず、内野手のエラーや外野手のミスにより、走者が全力で走って本塁に生還することをさします。
- アシストとは？特に野球において、野手が他の選手のプレーを助けたり、その結果として得点をもたらすプレーを指します。
