和田氏は、プロ入り2年目のある試合で、当時ソフトバンクの監督を務めていた王貞治球団会長に激怒されたエピソードを披露した
和田氏は「自分はコントロールが良いと言われるけれども、実際には逆球が多かった」と苦笑しながら振り返った
試合での出来事
その試合では、和田氏は7回に5失点を喫して降板失点がすべて逆球から生じたため、王監督はベンチ裏に和田氏を呼び出し、超接近した距離で「いつになったら逆球は直るんだ！」と激しく叱責した
王監督は怒りがおさまらず、当時の尾花高夫投手コーチも呼びつけ、「ちゃんと練習しとけ！」と注意を促した
王監督とのやり取り
しかし、その後王監督は試合後に和田氏に「お疲れ！次頑張れよ！」と明るく声をかけ、その場を去っていった和田氏は、激しい叱責とその後の激励のギャップに戸惑いを感じつつも、「次は頑張ろう！」という思いを抱くこととなった
王貞治監督の特性
和田氏は、「王会長はユニフォームを着ている時と着ていない時の切り替えがすごかった」と語り、王監督が選手たちに勝利への情熱をどのように伝えていたかを強調したこのエピソードは、選手が成長していく上での重要な教訓となった
和田氏のエピソードは、プロとしての厳しさや成長の過程を示しています。王監督の激怒は一見怖いものですが、選手の成長を思う優しさが見えます。こうした指導法は、選手にとって非常に貴重な体験となります。
キーワード解説
- 逆球とは？：逆球は、投手が意図した場所に投げた球が、予想とは逆の方向に飛んでしまうことを指します。
- コントロールとは？：コントロールは、投手が投球する際の球の狙った位置に投げる能力を表します。良いコントロールは安定した投球に必要です。
