この試合で、阪神・高寺望夢内野手(23)のプレーがファンやメディアの注目を集めた
試合は阪神が1点を追う7回、無死一塁の場面で高寺選手が代打として登場
犠打を試みたが失敗、2ストライクに追い込まれた
しかし、苦しい状況から執拗に粘りを見せたものの、結局は空振り三振に倒れてしまった
面白いのは、その瞬間に一塁走者・小幡選手がスタートを切ったこと
それを受けて、ソフトバンクの捕手・海野選手が捕逸をしてしまったため、小幡選手は一気に三塁まで進塁することができた(このプレーは記録上、二盗と捕逸として記録される)
しかし、ここでネット上では「振り逃げ」というルールについての誤解が広がった
高寺選手は空振りしたものの振り逃げを試みず、ベンチに戻ったため、「振り逃げができなかったのか?」という声が多く上がった
X(旧Twitter)では「振り逃げ」がトレンド入りするほどであったが、一塁走者がいる場面ではルール上、振り逃げはできない
これに対して多くのファンが誤解してしまったのは、状況により走者が三塁まで進むことから来たものだと考えられる
また、SNS上では「高寺選手が悪いとは言えない」といった意見も多く見られ、「振り逃げの条件を知らない人が多かったのかもしれない」との指摘も
実際、ランナーが一塁にいる場合はノーアウトまたはワンナウトのいずれにおいても、振り逃げをすることはできないため、高寺選手の行動を非難する声は不適切であるとの意見が多かった
今回の出来事は、ルールに対する無知が引き金となり、高寺選手が誤解されてしまった事例です。野球は複雑なルールが多く、特に振り逃げのような細かな部分は知られていないことも多いでしょう。この機会に多くの人がルールを学び、誤解を減らすことができればと思います。
キーワード解説
- 振り逃げとは?:振り逃げは、バッターが三振してもボールが捕手の手を離れた場合に走者が塁に進むことができるルールですが、特定の条件が必要です。
- 捕逸とは?:捕逸は、捕手が捕球できずにボールが後方に逸れた場合に与えられる記録で、走者は進塁することができます。
- 犠打とは?:犠打は、バッターがアウトになる代わりに進塁させるためにバントするプレーのことです。

