中日ドラゴンズ元スカウトが語る、故山田和利選手の思い出とその影響

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◇中田宗男の「スカウト虚々実々」 中日ドラゴンズの元スカウトである中田宗男さん(68歳)が、今月のテーマに故山田和利(やまだ かずとし)さんを選びました

山田さんは8月に亡くなった名選手であり、中田さんのスカウト人生において初めての仕事となった選手でもあります

知人やファンに愛された彼の姿を偲びます

出会いは1983年の秋、当時の中田さんがスカウトとしての初仕事を任されることとなり、4位指名された山田選手へのあいさつがその仕事の一環でした

そこで、チームの先輩である水谷啓昭氏と共に、東邦高から次に向かう社会人チームでのあいさつを行いました

山田選手が既に内定を受けていたため、特に慎重に進める必要があったものの、予想外のトラブルが発生しました

当時、プロ志望届がなかったため、事前に根回しをすることは難しく、山田選手の所属する社会人チームから強い反発を受けてしまったのです

中田さんはその瞬間、スカウトとして仕事の不安を感じたと述べています

結果的に山田選手は無事に入団し、そのキャリアを築くことになります

山田選手は通算366試合に出場し、227安打、22本塁打を記録

選手としては地味でも、実直な人柄でファンや仲間に愛されました

91年に広島へトレードされ、その後96年に復帰して引退

星野仙一、山本浩二の両監督が意図して若手選手を育てるためのトレードを判断した結果でした

引退後はコーチとしても活躍し、指導者としての資質も評価されていました

中田さんは、山田選手の訃報を受けて非常に驚き、悲しみを覚えたと語ります

山田選手は息子である山田裕貴さんの活躍も見届けていたことでしょう

今後の選手たちにとっても、山田選手が大切にされ続けることは間違いありません

山田選手はただの選手ではなく、素晴らしい人間性を持った存在でした

選手名 通算試合数 安打数 本塁打数
山田和利 366 227 22
中田さんは、自身のスカウト経験から学んだことを振り返り、山田選手のような存在が今後のプロ野球界でも必要であると伝えたいと締めくくりました

中日ドラゴンズ元スカウトの中田宗男さんは、故山田和利選手に特別な思いを抱いています。山田選手の実直さやキャリアを振り返りながら、彼のような選手が今後も必要であることを伝えています。故人を通じて、多くの人々に感動と大切な価値観を思い起こさせる内容となっています。
キーワード解説

  • スカウトとは?スカウトは、プロスポーツチームにおいて新たな才能を見出すために活動する役割を持つ職業のことです。
  • トレードとは?トレードは、選手が別のチームに移籍することを指し、チーム間での選手の交換を意味します。
  • ドラフトとは?ドラフトは、プロ野球チームが高校や大学から新しい選手を選ぶためのシステムのことです。

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