昨年度優勝を果たした松戸中央ボーイズ(千葉)が、立て続けにサヨナラ勝ちを収め、見事連覇を達成した
この度の2連覇は、湘南ボーイズが2011年と2012年に達成して以来13年ぶりの快挙である
準決勝:逆転劇での勝利
準決勝では、松戸中央ボーイズが初回に5失点を喫する苦しい展開となったしかし、選手たちは諦めずにコツコツと得点を重ね、最終回には無死満塁のチャンスを作り出す
そこで、5番打者の青木誓が初球を右翼線へ放ち、逆転サヨナラ二塁打を記録し、勝利を掴んだ
「自分のウリは逆方向の打撃なので、打てる気しかしなかった」と青木選手は笑顔で語った
決勝戦:再びのサヨナラ劇
決勝戦でも、松戸中央ボーイズは初回に3失点を喫するが、直後に打線が振るい、5回には逆転する3ランが飛び出す3番の平川選手が打ったこの本塁打は、彼にとって公式戦での今季初ホームランであり、非常に価値のある一打だった
試合は終盤に追いつかれるも、7回1死二、三塁の場面での暴投によって、代走の千葉選手が生還し、再びサヨナラ勝ちとなった
監督と選手の結束
松戸中央ボーイズは、今年の夏に選手権大会で準優勝を果たしており、新チームが始動したのはその後であった支部秋季大会では早期敗退を喫したが、主将の青木隼選手は「ベンチがお葬式のようでした」と当時を振り返る
これを契機に、チーム全体がポジティブな発言を心がけ、結束を高めたのだ
優勝を弾みにさらなる成長を
監督の井垣茂人氏は「能力が高い選手が多く、誰が出ても遜色ない」と証言する決勝では準主力選手が足を負傷し交代する場面もあったが、代わりに出場した選手たちが見事に活躍し、チームの強さを示した
松戸中央ボーイズは、この優勝を弾みに、今後さらなる高みを目指す目標を掲げている
表彰選手
| 最優秀選手賞 | 平川英汰(松戸中央) |
|---|---|
| 敢闘賞 | 小林航(多摩川) |
キーワード解説
- ゼット杯とは?日本の少年野球で開催される大会の一つで、さまざまな地区からの選抜チームが競い合います。
- サヨナラ勝ちとは?試合の最終局面において、相手チームよりも先に得点を挙げ、勝利を決めることを指します。
- 逆転劇とは?試合の途中で劣勢から有利に立ち回り、最終的に勝利を得ることを意味します。

