広島、2023シーズンを振り返る – 新井監督が来季へ向けた課題を語る

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プロ野球の広島東洋カープは、2023シーズンを59勝79敗5分という成績で終え、リーグ5位と苦しい結果に終わりました

昨シーズンの4位からBクラスに転落したことは、新井監督にとって就任3年目での最悪の成績を意味しています

監督は「苦しいシーズンだったが、来季に向けて投手と野手の核となる選手を育てていく」と巻き返しを誓っています

チームの打率は昨年の2割3分8厘から今季は2割4分6厘に上昇し、リーグ3位を記録しました

小園選手の活躍により安打も多く見られましたが、依然としてチーム本塁打はリーグ最少の71本にとどまり、勝負どころでの得点力不足が顕著でした

総得点441はリーグ5位と、勝負強い4番選手の不在が大きな課題となったのです

投手陣に目を向けると、床田選手と森下選手という期待された先発2本柱がシーズン途中で調子を落とし、2桁勝利を上げることができませんでした

また、期待された2年目の右腕・常広選手も成長が見られず、リリーフ陣は最後まで安定させることができませんでした

新井監督は「もっとこうしておくべきだったかなといった反省がある」と振り返りました

監督が再建に必要と考えるのは、攻守にわたって軸となる選手たちです

秋季キャンプでは、練習の質と量を重視し、「エースと4番の育成が我々の使命」と強調しました

新人選手の佐々木選手(打率2割7分1厘)や、7勝8敗を記録した森選手がその候補に挙がっています

ドラフトでは、1メートル87の大型スイッチヒッター、平川蓮外野手(仙台大)を1位指名し、即戦力となる選手たちを求めました

支配下での指名選手の6人が大学生であることからも、若手の育成に力を入れる姿勢が見られます

これまでクローザーを務めてきた栗林選手も先発に転向する予定であり、新井監督は「布陣ががらっと変わる可能性もある」とも語り、改革の意欲を示しています

来季は新井監督自身にとっても大きな試練の年となるでしょう

広島東洋カープの2023シーズンは非常に厳しいものでしたが、新井監督は未来に向けて前向きな姿勢を見せています。投手と野手の育成を重視し、若い選手たちに期待を寄せることで、来季の飛躍を目指す姿勢は評価できます。監督本人にとっても重要なシーズンになるため、今後の動向が注目されます。
キーワード解説

  • 新井監督とは?:広島東洋カープの監督であり、チームの再建を任されています。過去の指導経験を生かし、選手の成長を促す役割があります。
  • エースとは?:チームの先発投手の中で、特に信頼がおける選手のことを指します。試合の重要な場面で投げることが多く、勝利の立役者となる位置付けです。
  • 4番とは?:野球チームの打順で4番を務める選手は、通常、最も強打者であり、得点の期待が高い選手です。試合の勝負どころで打席に立つことが多いです。
  • クローザーとは?:試合の終盤に登板する救援投手で、主に試合を締めくくる役割を担っています。勝利を確保するために重要な投手です。

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