侍ジャパン、WBCに向けた捕手選考の新基準

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 第6回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)本戦が来年3月に控える中、侍ジャパンの捕手選考は新ルールに対応する能力が重要視されることが明らかになった

井端弘和監督(50)は、10月8日のメンバー選出に際して、坂本選手をはじめとする中村、若月、岸田の4人を選んだ理由として「ピッチクロックとピッチコムを経験してほしい」と強調した

新ルール、ピッチクロックとピッチコムとは?

 2023年から本格的に導入される新ルールの一つであるピッチクロックは、投手が投球する際に時間制限を設けることで、試合のスピードアップを図るものだ

これにより、選手たちはプレッシャーの中でも迅速に動かなければならなくなる

また、ピッチコムは、投手と捕手間でのサインのやり取りを迅速かつ効率的に行うシステムであり、バッテリー間の意思疎通の重要性が増す

坂本選手の初選出の背景

 坂本選手が初めてWBCのメンバーに選ばれた理由には、井端監督だけでなく、ピッチングコーチからの強い推薦も影響していると一部報道で伝えられている

坂本選手には、高い打撃力に加え、注目される捕手としての素質が期待されている

ただし、経験豊富な中村選手や打力の高い若月選手、岸田選手も選ばれており、正捕手争いは熾烈になると予想される

ブルペンでの意義

 最近のブルペンで行われた練習では、選手たちが新ルールに対応するためのトレーニングを行っている

特に、平良選手が「一度、首を振っても厳しい」と語るように、バッテリー間の意思疎通が取れない場合、試合の流れが大きく変わる可能性がある

捕手には、状況に応じた柔軟な対応が求められるため、実戦形式での経験が非常に重要だ

今後の展望
 正捕手争いはまだ始まったばかりであり、選手たちは日々厳しい競争にさらされている

特に、坂本選手の総合力の高さが注目を集めているが、他の候補者たちもそれぞれに力強い武器を持っている

今後の強化合宿や練習試合でのパフォーマンスが、最終的な選考に大きく影響を与えると考えられる

今回の侍ジャパンの捕手選考では、新ルールへの対応が重視されている。特に、ピッチクロックやピッチコムは選手たちの意思疎通をより重要にし、捕手には迅速な判断が求められる。坂本選手の初選出は、その総合力の高さが評価された結果だが、今後のトレーニングや試合での実績が正捕手争いにおいて大きな意味を持つ。
キーワード解説

  • WBCとは?:WBCはワールド・ベースボール・クラシックの略で、野球の国際大会です。
  • ピッチクロックとは?:ピッチクロックは、投手が投球する際の時間制限を設けるルールです。
  • ピッチコムとは?:ピッチコムは、捕手と投手の間でサインを素早く受け渡すためのシステムです。
  • ブルペンとは?:ブルペンは、試合に出場する選手たちが投球練習を行う場所を指します。

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