近年の成績を鑑みると、常勝チームとしてのイメージが強いが、その裏には「暗黒時代」とも呼ばれる低迷期があった
今回は、その時期において選手として存在感を発揮し、阪神を支え続けた名選手、久慈照嘉について掘り下げていく
久慈照嘉のプロフィール
久慈照嘉は1969年4月19日生まれで、右投左打の内野手だ身長169cm、体重75kgという体格を持ち、従来は俊足・堅守で知られる選手であった
彼は東海大甲府高から日本石油を経て、1991年のドラフトで阪神タイガースに2位指名されて入団した
プロ入りと躍進
久慈は入団1年目からレギュラーに定着121試合に出場し、打率.245を記録
この成績は新人王に輝く要因ともなった
特に彼の守備は堅実で、在籍中の6年連続で規定打席に到達した
彼の守備技巧は「守備職人」とも称され、阿部慎之助選手を連想させる名手とされていた
中日ドラゴンズへのトレード
しかし、1998年に今岡誠選手が加入したこともあり、久慈は中日ドラゴンズへのトレードを余儀なくされたこの後も中日で守備の要として活躍し、2003年には阪神に復帰
その復帰年には、再びリーグ優勝に貢献したが、2004年以降は出場機会が減少し、2005年に自由契約となった
現役引退とその後
その後、久慈はトライアウトに参加したが新たな契約を結ぶことができず、2006年に現役を引退彼の選手としてのキャリアは、阪神の「暗黒時代」にも光を与えた存在だった
久慈照嘉選手のように暗黒時代にもかかわらず活躍した選手がいることで、チームは支えられていた。このような選手の努力が時にはチームを再建するための礎となることがある。久慈選手のストーリーは、後の世代にも大きな影響を与えることは間違いない。
キーワード解説
- 暗黒時代とは？
- 新人王とは？
- 守備職人とは？
