ポスティングシステム利用の難しさ:才木浩人選手のMLB挑戦が見送られる理由

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日本プロ野球は現在、ストーブリーグに突入しており、多くの選手がメジャーリーグへの挑戦を表明しています

例えば、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手、読売ジャイアンツの岡本和真選手、埼玉西武ライオンズの今井達也選手など、各選手がメジャー挑戦に向けた意気込みを見せています

しかし、過去にはポスティングシステムを利用しての移籍が実現しなかった選手も存在します

今回は、その一人である才木浩人選手について詳しく紹介します

才木浩人選手の経歴と実績

才木浩人選手は、右投右打のピッチャーで、身長189cm、体重92kgと恵まれた体格を持っています

1998年11月7日に生まれ、須磨翔風高等学校から2016年のプロ野球ドラフトで阪神タイガースに3位指名されて入団しました

彼は入団2年目の2018年に頭角を現し、6勝を挙げるなど、その能力を発揮しましたが、2020年にトミー・ジョン手術を受け、その影響で2年間、一軍登板がありませんでした

2022年には見事に復活を果たし、初めて規定投球回数をクリア

昨シーズンは25試合に登板し、13勝3敗、防御率1.83という素晴らしい成績を残しました

また、今季は24試合に登板し、12勝6敗、防御率1.55を記録し、チームのリーグ優勝に大きく貢献しました

これにより彼は自身初の最優秀防御率を獲得しています

ポスティングシステムとは?

ポスティングシステムは、野球選手がメジャーリーグに移籍する際に用いられる制度です

この制度を利用することで、選手は日本の球団に対して移籍の意向を示し、MLB球団はその選手に対して一定の金額を提示します

その後、日本の球団はその金額を受け入れるかどうかを決定します

過去にこのシステムを利用して成功を収めた選手もいますが、成功しない場合も多いため、選手にとっては大きな決断となります

才木選手は今オフ、このポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を希望しましたが、阪神タイガース側はこれを容認しない方針をとりました

そのため、彼は来季も阪神で先発ローテーションの中心として活躍することが予想されます

才能溢れる選手がメジャーリーグ挑戦を希望しても、球団の意向によって容易に叶わないことがあるという現実が浮き彫りになりました。特にポスティングシステムは、日本の球団にとってリスクが伴う制度でもあります。これからも才木選手には阪神での活躍を期待したいです。
キーワード解説

  • ポスティングシステムとは?プロ野球選手が日本の球団からメジャーリーグに移籍するための制度です。移籍希望の選手が球団に意向を示し、メジャー球団が提示する金額を基に、日本の球団が移籍を判断します。
  • トミー・ジョン手術とは?野球選手に多い肘の靭帯を再建する手術です。この手術を受けると、選手は長期間のリハビリを余儀なくされますが、成功すれば以前と同じようにプレーできる場合も多いです。
  • 最優秀防御率とは?プロ野球で投手がシーズン中に投げた回数に対して、どれくらい失点を抑えられたかを示す指標で、低い数字ほど優れた成績を示します。選手の能力を示す重要な成績となります。

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