西武ライオンズ、海外戦略を正式に策定 外国人選手獲得と育成拡充を推進

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読者の皆さん、スポーツは地域を越えて人と情報を結びつける力を持っています。今回は埼玉西武ライオンズの新たな海外戦略について、第三者の視点で分かりやすくお伝えします。

西武ライオンズ、海外戦略を正式に策定

西武ライオンズは外国人選手の獲得強化と育成ノウハウの活用を柱とする新たな海外戦略を公表しました。複数の外部パートナーと連携を深め、国際的な視野で選手育成とスカウティングを拡充する方針です。

具体的には、アジア各国とのネットワークを拡大する取り組みの一環として、独立リーグ球団の佐賀アジアドリームズと業務提携を締結。アジア地域の有望選手情報やスカウティングの連携を強化します。

また、ドミニカ共和国を中心に中南米地域でのスカウティング強化を進めるため、現役時代に国際スカウトとして活躍したアブナー・アブレイユ氏と国際スカウト業務の契約を結びました。加えて、スロベニア共和国出身のカルロス・トーバー選手、ウガンダ共和国出身のチャッゼ・フレッド投手、イサビレ・ムサ・アゼッド投手を2026シーズンの育成選手として契約。これらの選手はNPB球団としては初となる海外出身の育成契約となります。

世界の野球人口が拡大する今、地域を越えた人材発掘と育成を進めることが、日本の野球界全体の発展につながるとの認識の下、海外戦略の推進に力を注ぎます。

佐賀アジアドリームズについて

佐賀アジアドリームズは佐賀県を拠点とする独立リーグ・九州アジアリーグの準加盟球団で、2024年から公式戦の一部カードに出場しています。発足時はインドネシア代表選手を中心に、スリランカやフィリピンなど多国籍チームとして成長。2025年シーズンには9カ国の選手が所属し、国籍や文化を超えた競技環境が特徴です。拠点は佐賀県の武雄市ひぜしんスタジアムと嬉野市のみゆき球場で、NEO ASIA JAPAN株式会社が運営しています。

アブナー・アブレイユについて

現役時代はアブさんの愛称で親しまれ、サンフランシスコ・ジャイアンツでスカウトとしての経験を積み、中南米の有望選手の発掘に長く携わってきました。日本球界への理解が深く、将来性のある選手を見つけ育成する力が期待されています。

選手契約について

チャッゼ・フレッド(KYAZZE FRED)

生年月日
2002年11月24日(22才)
身長・体重
188cm・76kg
出身
ウガンダ共和国
球歴
Yellow Max Primary School-Avrs Secondary School-旭川ビースターズ(2025)
ポジション
投手
投・打
右投・両打
背番号
142

イサビレ・ムサ・アゼッド(ISABIRYE MUSA AZED)

生年月日
2005年7月27日(20才)
身長・体重
180cm・73kg
出身
ウガンダ共和国
球歴
Kitebi Junior High School-Avrs Secondary School-旭川ビースターズ(2024,2025)
ポジション
投手
投・打
右投・右打
背番号
141

カルロス・トーバー(CARLOS TOVAR)

生年月日
2003年8月26日(22才)
身長・体重
187cm・79kg
出身
スロベニア共和国
球歴
Ballsportgymnasum High School-旭川ビースターズ(2024,2025)
ポジション
内野手
投・打
右投・右打
背番号
143

球団本部長 広池浩司コメント

このたびの佐賀アジアドリームズさまとの提携、そしてスロベニア共和国・ウガンダ共和国出身の育成選手の獲得は、野球文化がまだ根づいていない地域へ野球を届ける第一歩です。新たな育成世代の成長をライオンズの戦力へと結びつけ、母国の野球文化にも良い影響を与えることを期待します。現役時代のアブレイユ氏が国際スカウトとして加わることは、スカウティング強化の大きな力となります。海外戦略を着実に推進し、多様な背景を持つ選手を一軍へ導く道を開きたいと考えています。

読者の皆さん、野球の未来は国境を越えた選手育成と文化交流にあります。今後の動向をぜひとも見守ってください。

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