プロ野球の新人王、ヤクルト荘司が栄冠に
2025年11月26日、グランドプリンスホテル新高輪にて開催された「NPB AWARDS 2025 supported by リポビタンD」で、今季のプロ野球の成績が表彰されましたこのイベントでは、セ・リーグ最優秀選手(MVP)に阪神タイガースの佐藤輝明選手が選ばれ、パ・リーグではソフトバンクホークスのリバン・モイネロ投手が初のMVPを獲得しました
新人王には、セ・リーグからヤクルトスワローズの荘司宏太選手が選出され、パ・リーグからはロッテの西川史礁選手がその名を刻みました
荘司選手は、投票数の6割を超える得票率で他を大きく引き離しての受賞となり、「獲得できるのは一度だけ
新人王をとるんだと後半の試合に臨んだので、それが実って良かった」と喜びを語りました
荘司選手は、そのデビューから9試合連続無失点という素晴らしいスタートを切り、即戦力としての期待に応える結果を残しました
しかし、5月中旬からのコンディション不良により一時的に戦線を離脱
しかし、約1か月後には復帰し、球団記録を更新するなど、素晴らしいパフォーマンスを発揮しました
彼の持ち味は、独特なフォームから投げ下ろす直球とチェンジアップです
この2つの球種を巧みに使い分け、今季は45試合に登板し、2勝1敗、防御率1.05という驚異的な成績を残しました
また、チーム最多の28ホールドを記録し、その活躍はチームにとっても大きな力となりました
ただし、荘司選手にとって印象深い瞬間は、8月5日の巨人戦でのキャベッジ選手に決勝の3ランを打たれたことでした
このプロ初被弾、初黒星を「自分の中でターニングポイント
ダメな部分を修正できた」と前向きに捉え、屈辱をバネにさらなる成長を遂げました
ヤクルトの新人王受賞は、2019年の村上選手以来で、投手としては2013年の小川選手以来の快挙でもあります
荘司選手は「いい響きですね
2人のように長く活躍したい」と語り、来季からは池山新監督のもとでチームの復活を目指す意気込みを見せています
さらには、「セーブ王をとって、またここに戻ってきたい」と目標を明言し、次のシーズンに向け強い意思を示しました
なお、興味深い点として、荘司選手と西川選手はともに最下位チームから新人王を獲得しました
最下位チームの選手が新人王を受賞したのは、セ・リーグで7回、パ・リーグで8回あり、同じ年度にセ・パ両リーグで最下位チームから新人王が出たのは史上初めてのことです
ヤクルトの荘司選手が新人王に輝き、素晴らしいシーズンを送ったことは、プロ野球界にとって重要な出来事です。特に最下位チームからの新人王受賞は過去の記録と重なり、注目を集めました。また、彼の成長を支えた屈辱的な経験や目標設定も今後のキャリアに影響を与えるでしょう。
キーワード解説
- 新人王とは?新人王はプロ野球における最も優秀な新人選手に贈られるタイトルで、各リーグから選出されます。
- 防御率とは?投手の成績を示す指標で、投球回数あたりに与えた失点の数を元に算出される数値です。
- ホールドとは?試合終盤に登板し、チームが勝利した場合の得点差が3点以内である時に記録される投手の成績の一つです。
- セーブ王とは?シーズン中に最も多くのセーブを記録した投手に贈られるタイトルで、試合の勝利を確実なものとする役割を果たします。

