ロッテの和田康士朗は、2021年に盗塁王に輝いて以来、支配下選手登録されてから5年連続で2桁盗塁を達成してきたが、今季は自己ワーストの17試合に出場し、打率は.125、盗塁はゼロに終わった
和田は昨年の秋季練習で、センターから反対方向へバットの内側からボールを打ち出すことを目指してトレーニングを行った
自主トレ期間中もその意識を持ち続け、バットを振り続けた
「秋で色々ちょっとダメな部分とか、よかった部分が分かってきたので、その意識を残しつつ」と振り返る
和田は、「フライをあげたら足も活かせない」とし、ライナー性の打球を心掛ける意向を表明した
そして、石垣島の春季キャンプでは、「もう本当にそろそろチャンスもなくなってくる年齢なので、危機感を感じながら練習に臨んでいる」と語り、毎日マシンを相手に2時間近く打ち込む姿勢を見せた
彼の初打席は、2月11日の紅白戦で迎えた
そこでの打撃は「練習通りのいい打球が打てた」と評価したが、「初球、2球目がファウルだったので、そこで進められれば良かった」との反省も述べた
和田は「打てない時期が続いている
周りは僕に期待していないと思うので、期待に応えるバッティングをしたい」と、強い意気込みを見せた
シーズンに入り、開幕は一軍で迎えたが、役割は代走・守備固めに留まった
4月25日の日本ハム戦では、決勝のホームを踏んだものの、打席は限られ、最終的に4月28日に一軍登録を抹消された
ファームに戻った彼は、試行錯誤を重ねながらも成果を出していく努力を惜しまなかった
その後、シーズンの終盤に一軍復帰を果たし、9月25日のオリックス戦では今季初安打を放ったものの、全体的にチーム内の外野手の競争は厳しく、和田が必要とされる場面は少なかった
今季の経験を経て、彼は「来季はこの悔しさを晴らしたい」と、新たな決意を示した
和田康士朗の苦闘は続くが、彼の今季の振り返りと来季への決意が、今後の成長に繋がることを期待したい
ロッテの和田康士朗選手が今季、期待されながらも悔しさを抱えるシーズンを送ったことは多くのファンにも響くものであった。彼は今年の経験を活かし、来季に向けた決意を新たにしている。その姿勢は多くの選手に刺激を与えることだろう。
キーワード解説
- 盗塁王とは?プロ野球において、選手が盗塁を最も多く成功させた者に与えられる称号です。
- 支配下選手登録とは?プロ野球チームに正式に登録され、試合に出場する権利を持つ選手のことを指します。
- 自発的トレーニングとは?選手が自分のペースで行うトレーニングのことで、技術向上のための自主的な練習を意味します。

