しかし、一方でかつて球界を代表した選手たちが、引退の危機に直面している
特に、昨年限りで中日を退団した中島宏之(42)とダヤン・ビシエド(35)の両選手は、他球団での現役続行を希望しつつも、未だ消息が不明で、厳しい状況に置かれている
野球選手にとって「支配下選手」とは、各球団が持つ通常の選手として契約された選手のことを指し、試合に出場できる権利を持つ
一方、「育成選手」とは、将来を見込んで育てるために契約される選手であり、出場に制限があることが一般的だ
特に近年は、各球団でチームの若返りが進んでいることから、実績のあるベテラン選手に対しての獲得が難しくなっている
スポーツ紙のデスクは、「純粋な戦力補強として考えた場合でも、獲得した場合に起用機会がなく、若手選手の成長に影響を与える可能性があるため、獲得を見送るケースが見受けられる」と指摘している
多くの実績を残した中島選手の現状
中島宏之選手は、西武において大型遊撃手として活躍し、最多安打1回、最高出塁率2回を獲得した実績を持つさらに、守備ではゴールデングラブ賞を3度受賞しており、規定打席に到達した2006年から2012年の間に6度も3割以上の打率を記録するなど、その腕前は一際輝いていた
2013年、彼は米国へ渡りマイナーリーグで2年間プレーした後、オリックスや巨人を経て、昨年は中日でプレー
しかし、代打として期待されたものの、死球による負傷が影響し、実質的な出場機会は限られ、戦力外通告を受けた
通算2000安打に迫っていた彼だが、無安打でシーズンを終える結果となった
西武のチーム事情と中島選手の行く先
中島選手の古巣である西武が彼に再び声をかける可能性もささやかれているが、チーム事情は厳しいと言われている昨年最下位に低迷した西武は、打線強化が急務とされている
スポーツ紙記者によると、「指名打者としての起用が考えられるが、既にベテラン選手である中村剛也や栗山巧がいるため、彼を獲得することは難しい状況にある」とのこと
このように、実績のある選手たちが現役続行を希望しつつも、厳しい選択を余儀なくされているプロ野球界の現状は、多くのファンにとっても寂しいニュースと言えるだろう
近年、プロ野球界では実績ある選手の引退危機が多く話題になっており、その背景には各球団の若返りを図る動きがあります。中島選手やビシエド選手のようなベテラン選手の存在が薄れることは、ファンにとって淋しいことであり、球界の活性化を図るには、より多くの新旧ベテランの共存が求められるかもしれません。
ネットの反応
中日退団のビシエド選手と中島宏之選手についてのコメントが多く見られました
多くのファンがビシエド選手の現役続行を望む声を上げる一方で、実際には複雑な事情があることが伺えます
投手や若手選手のための支配下枠の制約は、特にベテラン選手の獲得に影響しています
ビシエド選手は名古屋に根付いていて、NPBから離れたくないという意向を持っているため、条件面で譲歩する可能性もありますが、それでも契約が難航しているようです
また、中島選手については、衰えが明らかであり、既にライオンズからは手を引かれているとの意見が多数寄せられています
過去には数多くの球団からのオファーがあったと言われているものの、現在は全く声が掛からない状態です
「速いストレートを打ち返せなくなった」との指摘もあり、彼のプレーの質が過去と比べて大きく変化していることが問題視されています
さらに、ビシエド選手については、過去の実績を基に可能性は残っているという意見もあり、特定の条件(例えば低い年俸)であれば獲得を検討する球団もあるだろうとの声もあります
しかし、「貧打に苦しむ球団では活躍できない」との意見もあり、他球団においても状況は厳しいようです
いずれにせよ、ファンはこの二人の選手がどのような選択をするのか注目しており、早い決着を望む声が多くありました
ネットコメントを一部抜粋
ビシエドは外国人枠からも外れてるから制約はひとつ少ないはずだけど、ここまで難航するとは思わなかった。
ビシエドさんはまだ若干現役続行の可能性は残るが中島さんは声を掛ける球団はもうない。
貧打に長年苦しむ球団にいて、低迷してたからそれ以上の状況の球団しか可能性が無いのはしかたない。
ビシエドはまだまだできる!
中島は速いストレートを打ち返せなくなっていたから厳しいようには見えたけど。
キーワード解説
- プロ野球とは?プロ野球は、日本において行われる職業野球のことで、数多くのチームが運営され、多くの観客を集めるスポーツイベントです。
- 支配下選手とは?支配下選手は、プロ野球チームが契約して試合に出場する権利を持つ選手のことを指す。
- 育成選手とは?育成選手は、プロ野球チームに所属しながらも、主に将来を見据えた選手育成の一環で契約される選手であり、出場制限があることが一般的。