川崎総合科学の小宮悠瞳(こみや・ゆめ)は、卓越した投球技術と身体能力で、東京ヤクルトスワローズから育成1位指名を受けた
彼は、長いリーチと柔らかい肩甲骨、胸郭の柔軟性を活かし、キレのあるボールを投げ込む実力派の左腕だ
無名の選手がどのようにしてプロの道へ
小宮は中学時代、そこまで名の知られた選手ではなく、川崎総合科学高校が全国大会とは無縁の公立高校であったことも影響している当校は2010年代においては初戦敗退が続くなど苦戦しており、2018年秋には部員不足から連合チームでの出場を余儀なくされた
直近数年の夏の大会でも最高成績は3回戦という厳しい状況であった
野手から投手への転身
中学3年の夏前までは野手だった小宮だが、投手が足りなくなったことから球場で投げる機会も増えた川崎総合科学では入学以降、投手と外野手を兼任し、1年秋から公式戦での登板を果たすが、その際は厳しい結果に終わった
しかし、遠藤順久監督は小宮の才能を見抜き、「プロを目指せ」と勧めた
身体の成長と投球技術の向上
入学当初169センチだった身長は10センチ以上伸び、体重も70キロ台に達して成長したプロ入りを目指す小宮は昨年春には142キロを記録し、その投球はスカウトの注目を集めた
さらに、試合の中での制球力も改善し、与四球は1つに抑えることができた
プロに向けた努力
この成功に甘んじることなく、小宮は一層の努力を続け、自宅での自主練習も重ねていった「まだまだプロには遠い」と感じながらも、着実に実力を上げていく姿勢を示した
彼は自らの技術を高め、夢の実現に向けて進み続ける決意を固めている
川崎総合科学の小宮悠瞳選手は、無名の存在から育成1位指名を毎年受けるまで成長した点が印象的です。彼の努力と才能が評価され、次世代の野球界を担う存在として期待されていることは素晴らしいと思います。
キーワード解説
- サウスポーとは?左利きの投手を指し、右利きが多い野球界で特に貴重な存在です。
- 制球力とは?投手が自分の投げたボールがどれだけ狙ったところに投げられるかを表す能力です。
- 育成指名とは?プロ野球ドラフトで育成選手として指名することで、即戦力ではないが将来性のある選手を育てる制度です。

