新たなる左のエース、東洋大姫路・末永晄大投手の成長と目標

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春の選抜高校野球大会への出場を決めた兵庫県の東洋大姫路高校

チームの注目選手として挙げられるのが、右腕の阪下漣投手に加え、左のエース・末永晄大投手(新3年)です

末永選手は、そのストレートが打者の手元で伸びる特性を持ち、変化球としては鋭い切れのあるスライダーと、タイミングを外すチェンジアップを駆使します

昨秋の明治神宮大会では、準々決勝で二松学舎大付(東京)を相手に、6回7安打無失点という素晴らしいピッチングを披露し、チームをベスト4に導きました

中学生時代は球速120キロ

末永選手の最速142キロのストレートは、もともとは中学時代には120キロにも届いていませんでした

東洋大姫路に入学してから、専門的なトレーニングを始め、日々の努力によって球速は20キロ以上も伸びました

自身の成長について「ストレートが強くなれば、変化球の切れも出てくる」と語り、ウェイトトレーニングやメディシンボールを用いたトレーニングで瞬発力を鍛えています

掃除欠かさない 大切にしていること

彼には特に重要視している習慣があります

それは、野球部寮の食堂の掃除です

1年生の担当であるこの仕事を、2年生になった今でも毎日続けています

「掃除を通じて、細かいところに気を使えるようになり、気配りもできるように」と語る末永選手は、掃除を習慣として大切にしています

元阪神の外野手 祖父の言葉が原点

彼の努力の原点は、祖父であり元阪神の外野手・末永正昭さん(77)の言葉です

「妥協せず、手を抜かない」という教えを胸に刻み、日々のトレーニングに励んでいます

年末に実家に帰った際には、祖父から「頑張れよ」という激励をもらっており、甲子園での活躍こそが祖父への恩返しだと熱く語りました

未来の目標は「センバツでの優勝」とし、特別な舞台での活躍を誓っています

末永晄大選手プロフィール

名前 末永晄大(すえなが・こうだい)
生年月日 2007年6月10日
身長・体重 177㎝・78㎏
投打 左投左打
経歴 甲武中(宝塚ボーイズ)〜 東洋大姫路
好きな食べ物 母親手作りの春巻

【野球サイコー!取材後記】

末永選手は、祖父との深い絆を感じながら、自らの成長を続けています

祖父の教えは彼の行動の指針となり、夢の舞台である甲子園への道を切り拓く力となっています

末永選手の心に刻まれた言葉は、彼のプレーの中でもしっかりと表れています

末永選手の目標に対する真摯な姿勢が、彼自身の成長だけでなく、チーム全体の士気にも良い影響を及ぼしていると思います。彼が目指す甲子園での優勝が実現することで、さらなる選手としての飛躍にも期待が寄せられます。
キーワード解説

  • ストレートとは?:ストレートは、ピッチャーが投げる最も基本的な球種で、速球とも呼ばれる。直球とも言い、そのまままっすぐ真っ直ぐに飛ぶ球。
  • スライダーとは?:スライダーは、横に曲がる変化球で、打者にとってはタイミングを外されやすい球。投手の腕の振りやリリースポイントによって左右の曲がり具合が異なる。
  • チェンジアップとは?:チェンジアップは、速球と同じフォームから投げられる変化球で、球速が遅く、打者がタイミングを外しやすい球種。

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