日本時間の27日、球団からの公式発表によれば、ジョーンズ氏は「GMの特別アドバイザー兼コミュニティーアドバイザー」という肩書きで、オリオールズのGMであるマイク・エリアス氏を補佐し、メジャーからマイナーまで幅広く球団をサポートする役割を担う
春季キャンプはフロリダ州サラソタで始まり、ジョーンズ氏はゲスト・コーチとして参加する予定だ
ジョーンズ氏は声明の中で、「オリオールズと有効な関係を持ち、引退後も大好きな野球に携わる機会を得たことにとても感謝しています
野球の運営サイドのことを学ぶことは、真の名誉であり、過去の経験をもとに、チームが成功するために協力できることに幸せを感じています」と語った
ジョーンズ氏は、2008年から2018年までオリオールズに在籍し、5度のオールスターチーム選出を誇る選手である
日本プロ野球(NPB)では2000年から2年間、オリックスでプレーした経験もあり、彼の国際的なプレー経験は新たな役割においても大いに活かされるだろう
2023年9月に正式に引退した後、ジョーンズ氏はスペインのバルセロナに移住し、ポッドキャストを通じて野球に関する情報発信を行っている
また、アメリカにも頻繁に行き来し、プレーオフなどを観戦しており、日本時代のチームメイトであるレッドソックスの吉田正尚選手を含む日本の選手たちの動向にも注目しているという
ジョーンズ氏は「日本から来る選手のことは、いつも気に掛けている」と述べている
今季からメジャーリーグに挑戦する菅野智之投手(35)にとって、ジョーンズ氏の存在は貴重な相談相手となるだろう
菅野選手とジョーンズ選手はそれぞれ異なるポジションでプレーしているが、日米の野球の違いや、公式戦162試合という過密な日程などを知るジョーンズ氏の経験が、菅野選手のメジャー挑戦を支える要素となる可能性が高い
オリオールズの春季キャンプは、2月13日(日本時間14日)にバッテリー陣が初日を迎え、18日からは野手も合流する全体キャンプがスタートする
22日のパイレーツ戦がオープン戦の開幕戦となるため、ジョーンズ氏の役割が注目される
アダム・ジョーンズ氏がオリオールズのフロント入りしたことは、彼自身の豊富な経験を生かす大きなチャンスです。また、メジャーリーグで挑戦する菅野投手にとっても、ジョーンズ氏からのアドバイスは非常に価値のあるものとなるでしょう。特に、日米野球の違いを理解したうえでのサポートは、菅野選手にとって心強い存在になるはずです。
キーワード解説
- メジャーリーグベースボール(MLB)とは? 北米のプロ野球リーグのこと。アメリカとカナダにわたって30のチームが所属し、シーズン中には162試合が行われる。
- 特別アドバイザーとは? 特定の業務においてアドバイスを提供する立場のこと。実際の業務は行わず、主に指針や助言を行う。
- 春季キャンプとは? プロ野球のチームがシーズン前に行う練習キャンプのこと。選手は技術向上やチームワークの構築を目的にトレーニングを行う。
- オールスターチーム選出とは? シーズン中にパフォーマンスが優れた選手の中から選出される特別なチーム。ファン投票や選考に基づいて選ばれる。

