この実証実験は、2025年3月9日の読売ジャイアンツとのオープン戦と、4月13日の中日ドラゴンズとの公式戦で実施されます
ジェット風船の導入について
今回の実験には、風船2個と専用ポンプ1個がセットになった合計4万個のジェット風船が用意されていますこれらの風船は、来場者に無料で配布され、阪神の攻撃前には7回に飛ばされる予定です
また、コロナウイルスの影響で使用が禁止されていたため、オープン戦以来、実に6年ぶりの復活となります
安全性への配慮
提供される風船は、飛距離を抑える工夫が施されており、飛沫(ひまつ)や球場外への飛散を防ぐ設計になっていますさらに、試合後には回収ボックスが設置され、風船を回収して再資源化する取り組みも行われます
ファンの声を重視した実験
球団担当者は、この実証実験は必ずしも再開を前提としたものではなく、あくまでファンの意見を聞くためのものだと強調しています「甲子園のジェット風船はほぼ風物詩となっているが、お客様の意見を最優先に考えたい」と話しています
他球団の動向
なお、他のプロ野球球団でも、広島、ソフトバンク、DeNA、楽天、西武が専用ポンプを使ったジェット風船の導入を再開しており、阪神の動向が注目されています課題と今後の展開
ジェット風船の復活に対しては、唾液の飛散や落下した風船による衣服への付着、音、さらには大量に生じるゴミなどの懸念がありました持続可能な社会を目指す「SDGs」の観点からも、近年はタオルやペンライトでの応援が提唱されている状況です
この実証実験の結果を踏まえ、阪神は2026年のジェット風船再開を検討する意向であり、ファンの声を重視して判断を進めるとしています
阪神のジェット風船実証実験は、ファンの意見を反映させる重要な機会となります。安全性に配慮しつつ、試合の雰囲気を盛り上げるこの試みが、プロ野球の未来にどのような影響を与えるのか注目です。
ネットの反応
阪神が発表したジェット風船の実証実験について、多くのコメントが寄せられています
コメント内容は大きく賛否に分かれ、特に風船の使用が周辺環境や住民への影響に関する懸念が多く見受けられます
例えば、強風の日には風船が球場外まで飛び、周辺住民に迷惑をかける可能性があるという意見がありました
また、使い捨ての風船の復活はエコを重視する新球場の理念に反するのではないかとの指摘もあり、一部からは環境破壊を懸念する声が上がっています
反対意見には「いらない」や「そこまでして復活して欲しいか」という声もあり、現在の応援スタイルで満足しているというファンも多いようです
阪神のファンは、特にムラ社会の意識が強いため、一度風船が解禁されると全員がそれに従わざるを得ない状況になるのではないかという懸念も示されています
一方で、他球団のジェット風船解禁の実績を引き合いに出し、阪神にも同様の実験を行う意味があるといった質問もあります
また、専用ポンプを用意する方針に疑問を持つ声もあります
このように、意見が多様であり、観客が楽しむための新しい形の応援がどうなるのか、今後の展開に注目が集まっています
ネットコメントを一部抜粋
風の強いときは、球場の外まで飛んでいくので、周辺住民の迷惑になってるから、絶対止めた方がいい。
去年までにジェット風船解禁した球団は多々あるのに、なんで阪神になるとゴチャゴチャ言う連中が集まるんだろうか。
二軍の新球場はエコを目指してるのによく使い捨ての風船を復活する気になったね。
確かに唾液は汚いなぁ。でも、去年スタンドで応援してる時、隣の若い女性が飛び跳ねて喜んだ時に私の腕にちょっとだけ唾液が飛んできたけど…。
まぁね、一瞬でゴミになるわけで、環境破壊は間違いない笑。
キーワード解説
- ジェット風船とは?:観客が応援時に空気を入れた風船を持ち上げて飛ばす演出方法で、試合の盛り上がりを演出する道具として広く使われてきました。
- コロナ禍とは?:新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、世界中で様々な制約や変更が求められた時期を指します。
- SDGsとは?:持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)の略称で、国連が定めた全17の目標を基にした国際的な取り組みです。

