正捕手候補は甲斐だが…
昨年、リーグ連覇を目指す巨人はオフシーズンに大規模な戦力補強を行ったその中でも特に注目を集めているのが、ソフトバンクからフリーエージェント(FA)で移籍してきた甲斐拓也選手である
昨年、巨人は日本シリーズでソフトバンクに連続して敗北を喫しており、甲斐選手のプレーを直接目にしてその実力を実感しただろう
甲斐選手は、強肩で知られ、俗に「甲斐キャノン」と呼ばれる逸材である
2018年の日本シリーズでは、広島に対して6連続盗塁を阻止するという記録を達成し、育成出身の選手として初めてMVPを獲得した
また、彼の配球術は高く評価されており、7度のゴールデン・グラブ賞を受賞している
打撃に関しては一定の課題が残るものの、過去にはシーズンで1ケタ以上の本塁打を4度マークし、小技のセンスも光る
特に、2020年からは3年連続でリーグ最多の犠打を記録した
さらに、甲斐選手は2021年の東京五輪や2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)において、侍ジャパンの一員としても活躍している
正捕手への期待が高まる中、生え抜きの捕手たちも負けじと奮起を図っている
小林誠司、大城卓三、そして昨年はチーム最多の72試合に出場した岸田行倫選手ら、実力の高い捕手たちが揃っている
中でも岸田選手は、昨年チームでの活躍が特に評価されている
彼のプレーは他球団からも注目を集めており、「大胆なリード」で投手を支える姿勢が称賛されている
岸田選手は28歳で、岡本和真選手と同い年
社会人野球での経験を経て、巨人に入団したが、以前の先輩捕手たちに辛抱してきた
しかし、昨年、監督に代わってからその序列を逆転し、自己最多の88試合出場を達成した
序列をひっくり返して
岸田選手は今シーズンの自己成績を振り返り、優勝旅行の感激や新天地での意欲向上の大切さを語った彼は「優勝したらいいことがたくさんある」とし、来季に向けてさらなる向上を目指す意気込みを持っている
昨年の成績は打率.242、4本塁打、26打点とまずまずの数字であり、来季にはその成績を上回ることが期待される
巨人の捕手争いが白熱している。甲斐拓也選手がFAで加入し、正捕手としての期待が高まる中、岸田行倫選手も昨年の成績を基に争いに臨む。両者の力量次第で、今シーズンの様相が大きく変わる可能性がある。
ネットの反応
コメントには、甲斐拓也選手のFA加入によって、巨人の捕手陣の構成がどうなるのか、さまざまな意見が寄せられています
一部のファンは、甲斐選手の加入を惜しむ声とともに、岸田選手に活躍のチャンスを与えてほしいという願いを示しています
特に、岸田選手が昨年の成長を続け、「オレがレギュラーだ!」という意気込みで競争に挑むべきだとの意見が目立ちます
また、捕手としての能力に自信を持つ岸田選手の肩やバッティングを評価する声もあり、甲斐選手の存在が彼にとっても良い刺激になると期待されています
さらに、甲斐選手のリードや経験が他の捕手にもプラスに働き、チーム全体のレベルアップにつながるという意見も見受けられます
ネットコメントを一部抜粋
本当に勿体ない。去年の活躍は、今年の飛躍のための布石になったはずなんだが…。
原前監督があまりにも岸田を使わなかったせいで経験を積む機会がなかった。
岸田は良いね。肩強いし。
甲斐の補強は必要無いとか出場機会が限られるとか色々言われてるけど。
実際は岸田選手がレギュラー最右翼だと思いますよ。
キーワード解説
- フリーエージェント(FA)とは?選手が所属する球団を離れ、他の球団と自由に契約交渉を行うことができる制度です。
- ゴールデン・グラブ賞とは?プロ野球において、守備の優秀な選手に贈られる賞で、各ポジションごとに選ばれます。
- 犠打とは?進塁を目的としてバッターがアウトになることを承知でバントを行い、走者を進めるプレーです。