伊藤選手は、新たに習得中の球種「キックチェンジ」を試すため、ブルペンに入った
彼は、直球と変化球を合わせて22球を投げた後、一度は投球を終えようとしたが、再度投球に戻り、力を少し落として新球種の「キックチェンジ」を5球投じた
「キックチェンジ」とは、通常のチェンジアップよりも速く、右腕の投手が左打者に対して投げると、シンカーのように逃げて落ちるという特性を持つ球種である
この新球の習得には、伊藤選手自身も「今までで一番苦戦しているかもしれない」と吐露するほど難易度が高いことが伺える
この日の練習を終えた伊藤選手は、全体の中で「使えそうなのは4、5球投げて1球」と言い、この球種の現状を語った
一方で、ボールを受けた捕手の進藤選手は、「横回転で見たことのない感じ
すごいです
ちょっとよく分からなかった」と述べ、この新球の特異性に驚きを隠せない様子だった
昨シーズンはチームの開幕投手を務め、14勝をマークした伊藤選手は、最多勝と最高勝率の2冠に輝く事例を持つチームの柱である
彼は「キックチェンジ」について、「シーズン中にどんどん良くしていければ、というイメージ
開幕までに完成させるのではなく、シーズンを通じて成長させていきたい」とコメントし、新たな武器を磨く意欲を示した
伊藤大海選手が新球「キックチェンジ」を習得しようとしている姿勢は、選手としての成長に不可欠な取り組みと言えます。彼の苦戦は難易度の高さを示しているものの、驚きを持って受け止められたこの新球は、将来的に彼の重要な武器になる可能性があります。また、周囲の驚きからも、その特異性が伺えます。今後が非常に楽しみです。
キーワード解説
- キックチェンジとは?:キックチェンジは、投手が左打者に対して逃げるように落ちる変化球で、通常のチェンジアップよりも投球速度が速いという特性があります。