今年の春季キャンプでは、最速155キロの速球を武器に、昨季の56試合で30ホールドを挙げた実績を持つ彼が、その安定感を維持しながらさらに成長を目指している
石井選手は秋田高専から独立リーグ高知を経て2020年のドラフトで阪神に入団
入団同期には、ドラフト1位の佐藤輝明選手や、昨季最優秀防御率を獲得した村上頌樹選手、WBC日本代表の中野拓夢選手などが名を連ねる
昨季は春季キャンプで休日返上での練習にも励むなど、意欲的に取り組んでいたが、シーズン開幕早々に2軍降格という苦い経験を味わった
彼は「トレーニングなどを1年ごとに変えていたが、昨年はそれがうまくいかなかった」と振り返り、今年はその反省を活かすことを決意した
石井選手は「意識の中で少し変化はするが、ファンやメディアの皆さんから見てもわからない程度」を心がけて練習に取り組んでいる
また、彼がひそかに目指しているのが日本代表「侍ジャパン」入りだ
3日にはブルペンで約90球を投げ込む姿が見られ、視察に訪れた侍ジャパンの井端弘和監督は「彼の力は世界で戦えるものだ」と高く評価した
来年3月にはWBCが控えており、石井選手は「しっかり選ばれれば嬉しい
シーズンの結果を出すことが重要だ」と意気込みを語った
阪神タイガースでの活躍が、侍ジャパンへの道を開く鍵となるだろう
今年の春季キャンプでの石井大智選手の取り組みは、過去の経験を活かした成長を目指す姿勢が表れており、特に「変えない」ことをテーマに掲げているのは興味深いアプローチです。また、侍ジャパン入りのチャンスも狙っており、彼の今後の活躍が期待されます。
キーワード解説
- ホールドとは?打者を抑えた際に、投手への評価として用いられる指標の一つで、リリーフピッチャーが試合終盤で登場し、自チームを勝利に導いたことを示す。
- 侍ジャパンとは?日本の野球代表チームのことで、国際大会に出場するために編成され、国を挙げて応援される。
- ブルペンとは?試合中に投手がウォームアップを行う場所で、リリーフ投手が投球練習を行うためのエリアを指す。