2月3日に亡くなった吉田義男さんは、1953年から17年間にわたり阪神タイガースの正遊撃手として活躍し、その華麗かつ堅実な守備から「今牛若丸」と称された
吉田さんは、京都・山城高を卒業した後、立命館大学を中退し阪神に入団し、長きにわたりチームの主軸として支え続けた
当時、吉田さんと共に阪神二遊間を形成していた鎌田実さん（2019年没）は、彼のプレーについて「吉田さんはスタートから捕って投げる動きが他の選手よりもワンテンポ早く、彼に合わせるのが大変だった
二遊間のプレーは日本一だと思っている」と回想する
鎌田さんの言葉からも、吉田さんの卓越した守備力が伺える
吉田義男の守備と技巧
吉田さんのプレーは、守備範囲の広さと正確な送球に特徴があった特に、二遊間では投手の球筋に応じて守備位置を柔軟に変えることができ、併殺プレーは阪神の強みの一つであった
鎌田さんは、フロリダキャンプで習得したバックハンドトスについても言及し、「吉田さんはその技術を完璧にこなしていた」と称賛の声を贈っている
二遊間の黄金時代
当時、坂本勇人や長嶋茂雄が活躍していた時代であり、三遊間の攻撃的な守備が注目されていたが、吉田さんと鎌田さんによる二遊間の連携は、そのレベルをさらに引き上げた二遊間の併殺プレーは、ピンチの場面でこそその真価を発揮した
吉田義男さんは、阪神タイガースの歴史に名を刻む偉大な選手であり、その守備力とチームワークは今なお語り継がれています。彼と鎌田さんの二遊間が作り出した黄金時代は、多くのファンと後進の選手に影響を与えました。
キーワード解説
- 守備とは？：守備は、野球で選手が相手の打球を捕まえたり、走者をアウトにするための防御的なプレーを指します。
- 二遊間とは？：二遊間は、野球のポジションの一つで、二塁手と遊撃手の位置を合わせた区域を意味します。
- バックハンドトスとは？：バックハンドトスは、グラブを反転させてボールを送球する技術のことで、特に二遊間での併殺プレーで重要です。
