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日本ハム・清宮幸、牛骨バットで決勝打!紅白戦で進化を見せる

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◇紅白戦 紅組3―2白組(2025年2月9日 名護) 日本ハムの主砲、清宮幸が新シーズンに向けて期待の一撃を披露した

今回の紅白戦において、彼は初めて使用した「牛骨バット」で決勝となる二塁打を放った

その打球は、一度低く飛び出しながらも、急激に加速し右中間へと伸びていった

二塁ベースに到達した清宮は、その瞬間に思わず戸惑いの表情を見せた

試合は2―2の同点で迎えた6回、2死三塁の場面

清宮は育成右腕・松岡の投げた外角直球を完璧に捉え、ライナー性の打球を放った

「思ったより打球が速く、抜けていったので、牛骨効果かもしれないですね」と、彼は新たな打感を振り返った

この新しいバットは、牛骨で表面を加工したもので、硬さが増すことで打球の反発力が向上するとされる

清宮は「ちょっと硬い感じがする

感覚的には抜けると思わなかった」と話している

この日のパフォーマンスは、バットだけにとどまらない

指揮官の新庄監督は、外角球を引っかけずに運んだ清宮の技術に驚きを隠せなかった

「普通は左中間に持っていきたくなるコース

右肩を開かず右中間にというのは、あまり彼以外はできないかな」と彼は評価し、さらなる期待を寄せた

しかし、同時に「ホームランを打て」と激励の言葉も送った

昨年の春季キャンプでは、清宮は左足首を捻挫し、開幕に遅れを取り、シーズンのほとんどをリハビリに費やした

彼は今季こそ完全に健康を保ち、「無理しないこと、やり過ぎないこと」と自分に言い聞かせている

試合中には、打球が三塁ベンチに飛び込む事件もあったが、「あれが危なかった

全力で逃げました」と、清宮は注意深くプレーを進めていた

新庄監督が特に目をかけてきた清宮

8年目を迎えた彼は、今シーズン自身初の完走を目指し、新しい相棒のバットで打撃を進化させる姿を見せている

牛骨バットについて

牛骨とは、牛の骨を利用してバットの表面を加工する技術のことを指します

これにより、バットの木目を詰めることで表面が硬くなり、打球の速度や飛距離が向上すると言われています

これは、メジャーリーグで一般的に行われている加工方法であり、日本のプロ野球でも今季から使えるようになりました

もともとこの手法は長嶋茂雄選手などの名選手も利用していましたが、1981年に圧縮バットが禁止された際に併せて禁止されていました

清宮幸選手が新技術の牛骨バットを使用し、紅白戦で見事な決勝打を放ったことは、プロ野球界における彼の成長と期待の高さを示しています。新庄監督からの期待も高く、彼の今後の活躍が楽しみです。
キーワード解説

  • 牛骨バットとは? 牛骨を使った加工でバットの表面を硬くする技術です。これにより、打球の飛距離や速度が向上することが期待されています。
  • 反発係数とは? バットがボールを打ったときの弾力を示す数値で、高いほどボールが遠くへ飛びやすくなります。牛骨バットはこの数値を変えずに打感を改善できるとされています。
  • 外角球とは? 投手が投げる際に、打者の体の外側に投げられるボールのことを指します。これをうまく打つことは、バッティングの技術の一つです。

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