彼は2020年の育成ドラフト3位で巨人に入団した経歴を持ち、最速151キロを記録した右腕である
しかし昨季、巨人から戦力外となった後、ハヤテのトライアウトに合格し、新たな挑戦を果たした
なお、彼は社会人チームから誘いを受けていたが、NPB(日本プロ野球)復帰にこだわり、静岡を新たな拠点に選んだ
情熱と危機感をもって臨む新シーズン
笠島選手は「1年勝負で決めるしかないという気持ちでやらないといけないと思っています」と述べ、強い気持ちを示した敦賀気比高校から巨人に入団した際、支配下登録されることはなかったが、彼は4年間のキャリアが終わったことに対し、十分すぎる危機感を感じている様子がうかがえた
指導者からの期待と自身の成長
彼は1月15日から始まった合同自主トレに参加し、チームの一員としてチームメイトたちとも良好な関係を築いている「1軍、2軍と分かれていない分、同じチームでやっているという意識が強い」と語り、全員が先頭に立つ意識を共有していると感じているようだ
さらに、中村勝投手コーチから先発起用の方針を告げられ、「願ってもない機会、精いっぱい投げたい」と意欲を見せた
巨人での経験を生かす
巨人での4年間で彼はサイド気味に投げる直球を磨き、最速が146キロから151キロに上昇その中でエースの戸郷翔征投手から握り方を教わり、より力強い球を投げられるようになった
また、スライダーなどの変化球に関しても教わっており、落とす球を増やすことで投球の幅を広げることにも取り組んでいる
新シーズンの開始と古巣戦に向けた意気込み
新シーズンは3月14日、ちゅ〜るスタジアム清水でのオリックス戦から始まる「誰にでも登板はくると思うので…」と冷静に語る一方、古巣巨人戦については「そりゃ、投げたいです」と情熱を燃やしている
4月15日から行われる対戦では、20年育成ドラフト4位で昨年ハヤテに派遣された木下幹也投手(22)との対戦を希望し、「絶対負けたくない」と強い意気込みを見せた
初心を大切に挑む笠島選手
その背番号は、戸郷と同じ「20」と迷った末に「21」を選び、これは彼が小学生の頃に初めてもらった数字である初心を振り返りながら新たな挑戦へと着々と準備を進めている
笠島選手の奮起に今後の注目が集まる
笠島尚樹選手の新しい挑戦に対する決意は、特に若い選手にとって良い模範となるでしょう。プロとしてのキャリアを再スタートし、NPB復帰を目指す彼の姿勢は多くのファンにとって元気を与えるものです。実際に試合に登板し、成果を出すことができるかどうか、注目が集まるところです。
キーワード解説
- NPBとは?日本プロ野球リーグの略称で、プロ野球の最高峰として位置付けられるリーグです。
- 育成ドラフトとは?プロ野球球団が育成選手を獲得するためのドラフトであり、通常のドラフトとは異なり、支配下選手の枠外での契約になります。
- 先発起用とは?試合の初めから登板し、長いイニングを投げるピッチャーのことを指します。チームにとって重要な役割を担います。