「気持ちは一緒ですね
変に変わったと思われないように、がむしゃらにやっています」と話し、昨春の経験を胸に、努力を惜しまない姿勢を示した
緒方は大学卒業後4年目にして、初のA組(1軍)キャンプに参加
彼にとってこれは、25歳という年齢を考えると最後のチャンスと捉えている
「『いい選手だな』と思われるだけでは不十分で、1軍で使える選手だと認識される必要があった」と振り返った
主力選手にとっての春季キャンプは、3月末から始まる長期シーズンに向けた個々のコンディショニングや技術磨きを行う期間であるが、育成から支配下選手に昇格したばかりの緒方にとっては、アピールの場である
「けがをしたら終わりなので、その状況を避けるために厳しい練習を続けました」と彼は述べ、支配下入りを果たしてからは代走や守備固めとして1軍に定着している
キャンプもA組でスタートし、15日の紅白戦では白組の「2番右翼」で出場して二塁打を放った
この試合には、昨季の緒方同様に支配下入りを目指す育成選手がアピールのためのチャンスを生かしており、監督の小久保裕紀氏は彼らの成長を高く評価している
「川村や緒方は去年は育成選手と同じような立場だったが、今は1軍選手のような雰囲気がある」と月並みな評価をしない
今期のキャンプでは、昨季の打率1割7分3厘を改善すべく打撃の強化に取り組んでいる
「上半身と下半身の捻転差を作り出し、スイングスピードと打球速度を向上させたい」と具体的な課題を掲げ、この強化に励んでいる
外野手のポジション争いは厳しく、近藤健介(右翼)、周東佑京(中堅)、柳田悠岐(左翼)の他にも柳町達や笹川吉康が控えている
「もちろん試合の先発を狙いますが、昨季と同じ使われ方をした際でも『やっぱり緒方だな』と言ってもらえるように頑張ります
打つだけではなく、走塁や送りバントなど細かいプレーにも注意を払っていきたいです」と語った
緒方は、1軍で欠かせない存在になるべく努力を続ける
緒方理貢選手の春季キャンプでの挑戦が注目されています。支配下選手デビューとなる彼は、自分の実力を証明するために全力を尽くしています。競争相手が多い中で、果たして彼は1軍のレギュラーに定着できるのか、その行く先が楽しみです。
キーワード解説
- 支配下選手とは?:支配下選手は、プロ野球チームに公式に登録されている選手のことです。これに対し、育成選手はチームが育成契約を結ぶ選手で、公式戦には出場できません。
- A組とは?:野球の春季キャンプにおいて、1軍選手が参加するグループを指します。主に経験豊富な選手が所属し、より厳しいトレーニング環境が整っています。
- 紅白戦とは?:春季キャンプなどで行われる練習試合形式の一つで、選手を「紅」と「白」といったチームに分けて対戦することで、選手の実力を測ったり、戦術を試したりします。
- 打率とは?:打率は、選手が打席に立った際に成功したヒットの割合を示す指標です。高ければ高いほど、選手の打撃能力が高いとされます。