大阪・舞洲の室内練習場では、3月4日に行われた、「ラグザス 侍ジャパンシリーズ 2025 日本VSオランダ」の前日練習に参加した
山本選手は、昨年9月15日の広島戦で受けた死球によって右尺骨を骨折し、長い療養生活を余儀なくされた
その際の投手、常広羽也斗選手(23)との再会が実現し、両者はお互いに謝罪し、心の和解が成立した
過去の辛い経験と和解
昨年の広島戦では、プロ初登板の常広投手が放った投球が山本選手を直撃これにより山本選手は右尺骨を骨折し、選手生命が危ぶまれるほどの重傷を負った
その後、日本シリーズにも出場することなくシーズンが終了した
11月に行われたプレミア12でも選手としての召集は見送られ、現在も右腕には約10センチのプレートが埋め込まれている
こうした状況の中で、彼はやっと心の整理をする機会を持つことができた
練習への熱意と仲間との交流
今回の練習では、チーム内で20人が初選出である中、山本選手は同級生や年下の選手たちと積極的に交流し、特に常広選手との対話が心に残った「苦しい時期を乗り越えて再会できたことはすごく良かったと思います」と山本選手は語る
彼の包み込むような目からは、自身の経験から来る深い思いや経験が感じ取れる
新たなる挑戦への準備
山本選手は、5日に先発予定の宮城選手とブルペンで組む姿が見られ、スタメンマスクへの意気込みを示した「このユニホームを着てプレーする思いを行動で証明したい」と抱負を語り、来年のWBC(ワールドベースボールクラシック)への出場を目指す
キャリアの重みとチームの一体感
ドラフト9位指名から上り詰めてきた山本選手は、今やチームの主軸とも言える存在であり、捕手として日本の投手陣を引っ張る役割を担っている彼の温かい心遣いと真摯な姿勢は、若い選手たちにとっても大きな模範となる
山本選手の成長と侍ジャパンの活躍に注目が集まっている
山本選手の復帰は、彼自身にとっても大きな意味を持つ。しかし、彼が抱える苦しみや和解の物語は、チームメイトたちにも深い影響を与え、多くの選手に絆を選ぶ大切さを教えている。今後のWBCに向けての彼の活躍が楽しみである。
キーワード解説
- 尺骨とは?尺骨は前腕にある2本の骨のうちの1つで、手首に接続しています。腕の内側、親指ではない側に位置していて、腕の動きや手の動作を支えています。
- WBCとは?WBC(ワールドベースボールクラシック)は、野球の国際大会で、世界中の国々が参加して争います。最高峰の選手たちが集まるため、各国の野球の実力を競う場になっています。
- ドラフトとは?プロ野球のドラフトは、各プロ球団がアマチュア選手を指名して契約する制度です。選手にとってはプロの舞台に立つための大事なステップとなります。