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阪神伝説の打点王・金本知憲が示した打撃の真髄とは

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阪神タイガースの伝説的打者、金本知憲氏の打撃哲学は、今なお多くの選手に影響を与えています

特に2004年7月に行われた巨人戦では、左手首の骨折を抱えながらも右手一本でヒットを記録した出来事が語り継がれています

この試合は、金本氏の「鉄人」としての精神力を象徴する瞬間でした

当時、金本氏は前日の中日戦で痛めた左手首の死球による負傷を抱えており、診断では左手首の剥離骨折という重傷が確認されました

しかし、岡田彰布監督の「いけるんやろ?」という言葉に促され、試合に強行出場しました

結果、金本氏は連続フルイニング出場の記録を達成することになり、その日本記録701試合は、10年経たずして1492試合の世界記録にまで達しました

万が一、この骨折のために試合を休んでいれば、その記録は途絶えていたかもしれません

打撃における自らの感覚

金本氏は、プロ野球選手にとって大切な要素は「基本」と「自分の感覚」であると強調します

「上から叩け」や「センターへ返す」といった打撃の常識は重要ですが、自分自身が身につける感覚がもっと大事なのです

金本氏は、子どもたちに対しても「基本は大事だけれども、自分で見つけた感覚はもっと重要なんだ」と教えています

独自のフォームを見つけることの重要性

選手によって体型や動き方、クセはさまざまです

したがって「どう打てば打ちやすいか」は選手自身が見つけなければなりません

金本氏は、自らの経験を通じて、基本とは異なる独自のフォームを試みることが、結果を出すためのカギであると確信しています

特に、二軍時代には基本とは反対のメソッドを試し、体の使い方を改善することができました

視点を変えることで新しい打撃が生まれる

ある選手にとって良い打ち方は、別の選手には合わないかもしれません

そのため、自分自身で感覚をつかむことが重要です

金本氏は、そのような思考から打撃の本質を学び、理屈ではなく体で覚えることが真の打撃だと考えています

このように、選手たちも金本氏の片手打法を見ながら刺激を受けていることでしょう

金本知憲選手の打撃哲学は、多くのプロ野球選手にとっての学びとチャンスの源として機能しています。特に自分自身の感覚を重視する考え方は、個々の選手が持つ才能を引き出すために重要な要素です。
キーワード解説

  • 打点王とは?プロ野球において、バッターが試合で記録した得点数のことを指します。得点が多いほど高い評価を得ます。
  • フルイニング出場とは?試合の全イニングにわたり出場することを意味し、選手の体力やコンディションが問われます。
  • 剥離骨折とは?骨が部分的にはがれてしまう骨折のことで、通常の骨折より治療が難しいケースもあります。

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