彼は、東日本大震災からちょうど14年目となる3月11日に、地元秋田への強い思いを表現した
震災の記憶と故郷への思い
工藤選手は、当時9歳で震災を経験しており、その記憶は今なお色濃く残っていると言う「震災の時も、津波に遭った地域だけでなく、東北全体で頑張ろうという姿勢を持っていた」と語り、復興が進んでいない地域へのエールを送る意思を強調した
家族との思い出
震災当時、自宅は停電が約2週間続いたため、家族で助け合いながら生き延びたという「とても寒かった
食料はどこのスーパーにも無く、ろうそくや反射式ストーブで暖を取るしかなかった」と振り返る
家族団らんの鍋を囲む中で強い絆が生まれたことが、工藤選手の原点となった
野球を始めたきっかけ
工藤選手が野球を始めたのは、震災後のことだった高校、大学と進学するにつれて秋田を離れたが、「3・11」のことは常に心の片隅にあったと述べている
「実際に津波の被害に遭った知人もいるので、決して忘れることはできない」と語気を強めた
今後の目標
阪神での目標は、開幕1軍のメンバーに名を連ねることだ東北魂を胸に秘め、マウンドでの活躍を通じて故郷の人々にエネルギーを届けたいという思いを持っている
工藤選手の東北への思いは、震災の記憶と結びついていることが印象的です。多くの人が忘れることのない大きな出来事を背負いながら、彼はプロ野球選手としての道を歩んでいます。故郷への愛情と責任感を持ち続ける姿勢は、多くのファンにとって共感できるものです。
キーワード解説
- 育成ドラフトとは?:育成ドラフトは、プロ野球チームが育成契約を結ぶためのドラフトです。プロ契約を得られなかった選手が対象となります。
- 支配下登録とは?:支配下登録とは、プロ野球選手がチームに正式に所属するための手続きで、支配下選手となることで公式戦に出場できるようになります。
- 復興とは?:復興とは、災害や事故により壊れたものを元の状態に戻すことを指します。特に大きな災害の際には、地域社会の再建が重要になります。