工藤選手は、震災当時の記憶が今でも鮮明であると述べ、「東北人として頑張っている姿を見せて、復興に向けて努力している人々に元気を送りたい」と意気込みを示しています
2011年3月11日、午後2時46分に発生した東日本大震災は、宮城県の牡鹿半島沖を震源として、最大震度7を記録しました
秋田に住む工藤選手もその揺れを体感し、停電が続く中での生活は厳しいものでした
「食料もスーパーで手に入らず、ガスを使えない中でろうそくを頼りに生活しました」と、当時の困難さを語ります
工藤選手は、震災後に「がんばろう、東北」というスローガンを自らの支えとして歩んできました
高校卒業後は東京に進学し、プロ野球界への道を模索する中で、育成契約を結ぶまでの道のりは一筋縄ではいきませんでした
大学4年時にはドラフトで指名漏れを経験し、努力を続けた結果、彼の力強い直球が評価され、ついに支配下契約を果たしました
「まだ復興の途中の地域も多い
その方々に少しでも力になりたい」と語る工藤選手
彼のマウンドでの姿が、希望を感じさせる光となることでしょう
工藤泰成選手の発言からは、東日本大震災から14年が経過した今も、震災の影響を感じ続けていることが伝わってきます。彼のように、生まれ育った土地への愛着と復興への思いは、多くの人々に勇気を与えるでしょう。プロ選手としての成長だけでなく、復興支援への意識も忘れない姿勢が印象的です。
キーワード解説
- 育成契約とは?:育成契約は、プロ野球のチームが選手を育成するために結ぶ契約で、選手が支配下契約を結ぶ前に行われることが一般的です。
- 直球とは?:直球は、投手が投げる球種の一つで、速さが求められる球です。最速159キロというスピードは、プロレベルでも非常に高い数字です。
- スローガンとは?:スローガンは、特定の目的や意欲を表す言葉で、今回の「がんばろう、東北」は震災復興の意味を込めた言葉です。