この試合は京セラドームで行われ、常広は9回に登板し、三者凡退で無失点の成績を残した
試合は、侍ジャパンが5点リードして迎えた9回、常広はピッチャーペースでマウンドに上がり、オランダの上位打線に対峙(たいじ)した
最速151キロの直球を軸に、13球で三者を退ける圧巻の投球を見せた
試合後彼は「緊張はしなかった
とてもいい経験になりました」と振り返った
大学時代からの経験が支えに
常広は青山学院大学4年生の夏に日米大学野球に出場し、大学日本代表を優勝に導いた実績を持つドラフト1位で広島に入団した彼は、昨季のプロ初登板において5回1失点の好投で初勝利を飾った
今回は侍ジャパンのトップチームへの初招集となった
緊張しない理由とは?
常広は代表チームに合流する前、広島での最後の練習後に「緊張しているか」と聞かれると、「それはないですね」と即答した「今回は強化試合なので、もし打たれても評価を落とすのは自分だけじゃないです
責任が全部自分にくるので緊張はないです」という彼の意見は、試合に対する理解と成熟を示すものである
開幕に向けた調整と将来の展望
常広はこの試合を通過点として位置づけ、「開幕に向けての調整として投げたい大きく何かを変えることはない」と述べた
彼は、自身の立場を冷静に理解し、今後のプレーに向けて地に足を着けた姿勢を持っている
カープの先発ローテーション争い
現在広島カープの先発ローテーションには、開幕投手の森下、大瀬良、床田が確定しているため、常広は残りの3枠を他の投手たちとの競争に挑むことになる常広は「しっかり打者と勝負した上で結果を出せれば次につながる」と意気込みを語り、今後のオープン戦でも1軍を目指して努力を続ける意向を示した
常広羽也斗は、23歳という若さながら大きな期待を背負い、プロ2年目のシーズンに向けて貴重な経験を積んでいる
将来的にはエース候補としての成長が期待されている
常広羽也斗投手の侍ジャパンデビュー戦は、新たな一歩を踏み出す重要な経験となった。特に緊張をあまり感じない姿勢は、彼のメンタルの強さを示している。一方で、今後の成長に向けた冷静な姿勢も印象的であり、彼の将来に期待したい。
キーワード解説
- 侍ジャパンとは?日本の野球代表チームの愛称で、国内外の試合で日本の選手たちが集まり、国を代表して戦うチームです。
- 強化試合とは?本番の大会に向けた準備段階で行われる試合のことで、選手の評価やチームの戦術を試す目的で開催されます。
- ドラフト1位とは?プロ野球チームが選手を獲得する際、最初に選ばれる選手を指し、その選手には特に高い期待が寄せられます。
- 先発ローテーションとは?プロ野球チームが試合で先発する投手の順番を決めたもので、毎試合異なる投手がスタートします。