現役時代に最優秀防御率を獲得したチェン氏は、観客の大歓声に手を振りながらマウンドへと進んだ
彼が投げたボールは、球速95キロを計測し、捕手のミットに見事に収まった
この日、チェン氏は現役時代のチームメイトである大島選手や大野選手から花束を受け取り、感無量の表情を見せた
「こうした機会をいただいて、胸がいっぱいです
ここは僕を育ててくれた場所で、優勝したことや初年度の思い出があるので、本当に嬉しいです」と語り、その言葉からは中日ドラゴンズへの深い愛情が伺えた
チェン・ウェインのキャリアを振り返る
チェン氏は、2004年に台湾・国立体育大学在学中に中日ドラゴンズに入団2006年には左肘の手術を受けるなど波乱のスタートだったが、2008年から2011年には合計36勝を挙げ、特に2010年と2011年にはリーグ連覇に貢献した
また、メジャーリーグでもプレーし、2014年には16勝を達成するなど、8年間で合計59勝を記録している
日本球界に復帰した後も、20年にロッテ、21年には阪神で1勝を挙げ、活動を続けた
しかし、22年6月に戦力外となり、その後左肩の手術を経て、昨年は米独立リーグでプレー
2月26日にはSNSで現役引退を表明していた
今回のセレモニアルピッチは、チェン・ウェイン氏にとって中日ドラゴンズ時代を振り返る感慨深い瞬間でした。彼の投球に対する情熱や感謝の気持ちは、観客にも強く伝わり、彼自身もかつての姿を思い起こしたことでしょう。このような形で過去を振り返ることは、多くの選手にとって励みになります。
キーワード解説
- セレモニアルピッチとは?:公式戦などの始まりに行われるお祝いの投球で、著名人や元選手が行うことが多い。
- 防御率とは?:投手が与えた自責点を元にした指標で、低いほど優れた投手とされる。
- メジャーリーグとは?:アメリカ及びカナダで行われるプロ野球リーグで、世界最高峰のリーグとされている。