防御率は現在7・20だが、オープン戦3度目の登板で結果を残し、開幕ローテーション入りへ向けてアピールの場とした
涌井はこの日、試合の立ち上がりから安定した投球を見せ、初回は三者凡退に抑えた
続くイニングでも無失点を続け、特にストレートの精度が高かった
「ストレートで空振りが取れたし、自分のストレスがない投げ方ができたかなと思います」と涌井自身も満足のいく内容だった
しかし、試合の後半では緊迫した状況が待っていた
5イニング目には四球を与えてしまい、続く渡辺選手に左中間二塁打を許し、無死二、三塁というピンチを迎えたが、9番・牧原大選手の遊ゴロの間に1点を失うにとどまった
それでも、次の打者・柳田選手を抑え、最小失点で切り抜けた
前回の登板では4イニングを投げて3失点という結果があったため、涌井はその反省を踏まえ、直球の修正を行なっていた
「前回、前々回でストレートを打たれることが多かった
その修正を2週間ぐらい継続してやっていました」と、その努力が実を結んだ形だ
また、この日の最速球は147キロを計測し、状態の良さを示す数字ともなった
試合後、井上監督は開幕ローテーションの最終決定が近づいていることを明かし、「名古屋に帰って最後のオープン戦で確定する方針だ」と述べた
21日からの楽天との3連戦で、先発6枠が確定される見込みとなっている
涌井選手の好投は、中日ドラゴンズにとって開幕に向けた良いニュースです。調整が進む中での彼のパフォーマンスに期待が高まります。特にストレートの精度が上がってきたことは、投手として非常に重要な要素です。
キーワード解説
- 涌井秀章とは?中日ドラゴンズに所属するベテラン投手で、長いキャリアの中で数々の経験を積んできた選手です。
- オープン戦とは?プロ野球の公式戦が始まる前に行われる試合で、選手のコンディションやチーム戦力を確認する目的があります。
- 防御率とは?投手が失点をどれだけ抑えたかを示す指標で、一般的には「1試合あたりの得点」を計算して示します。