この試合は甲子園の舞台で行われ、広島商業の特徴である「広商野球」がさっそく際立った
試合の流れ
試合は初回から動きがあった先頭打者の西村銀士が中前打で出塁し、後続の2番・小田健登と3番・三田桂慎が連続してバントを成功させた
この犠打(相手の守備を乱すために打者が故意にアウトになること)の流れの中、続く名越貴徳が二塁手のエラーを誘い、三走が帰還し先制点を獲得した
積極的な攻撃戦略
さらに、1死一、三塁の場面で5番・藤田涼平がセーフティースクイズを成功させ、初回だけで2点を先取このスクイズとは、バッターがバントをして自ら得点を狙う戦術で、野球において非常に重要な攻撃手法である
荒谷忠勝監督は「スクイズが苦手だと言われた藤田にあえてサインを出した
練習の成果を信じています」と語った
後半に強攻策に転換
昨年秋からの試合でも見られるように、広島商は機動力と小技に焦点を当てたプレースタイルを持つ2回以降はバント戦法を封印し、強攻策に切り替え、計11本の単打を放って着実に得点を重ねた
6回には再び小田健登が左前適時打を放ち、チームにさらなる得点をもたらした
進化する広商野球
荒谷監督は「ウチも進化していきたい」と語り、伝統を基にしたプレースタイルのさらなる発展に期待を寄せている広島勢は春夏通算で219勝を挙げ、神奈川を上回って単独6位となった
次戦では東洋大姫路との対戦が待ち構えており、ファンの期待も更に高まっている
広島商業高校の試合は、伝統的なプレースタイルが進化を遂げていることが印象的でした。特に、初回からの積極的な攻撃が功を奏し、勝利を収めることができたのは、選手たちの練習の成果といえるでしょう。今後の試合でも、このスタイルがどう活かされるかが楽しみです。
キーワード解説
- スクイズとは? スクイズは、バッターが三塁にいるランナーを本塁に進めるため、打席でバントをする戦術です。成功すると、得点が期待できるため、重要な攻撃手法となります。
- 犠打とは? 犠打は、バッターが故意にアウトになり、走者を進めるために打つボールのことで、試合の戦略において重要な役割を果たします。
- 機動力とは? 機動力は、選手の迅速な動きや走塁能力を指し、相手チームの守備をかく乱し得点を狙うために不可欠な要素です。