この勝利は早実にとって8年ぶりのものであり、歴史ある対戦のリベンジを果たした形となる
両校の対戦は、実に101年前の1924年春の第1回大会決勝および翌1925年夏の決勝でも行われており、当時は両試合共に高松商が勝利していた
しかし、この日早実は歴史を変えることに成功した
エースの中村心大(こうだい)投手(3年)が投打にわたり大活躍を見せた
投げる方では8回にわたり8安打1失点、さらに8奪三振を記録
中村の最速球速は146キロに達しており、昨夏の甲子園で2勝を挙げている彼にとって、これが通算で3勝目となる
打撃面でも目覚ましい成果を挙げており、三塁打2本を含む4打数4安打、3打点、1四球に達した
特に2回には1死一塁から先制となる適時三塁打を放ち、5回と9回にも適時打を決めてチームをけん引した
中村心大:早実のエースとしての重責
中村は主将の重責も担い、早実の投手兼主将が甲子園に出場するのは1978年夏の山岡靖以来、47年ぶりのことである和泉実監督の監督歴の中で、初めての投手兼主将が甲子園で登場したケースとなった
最近の早実の主将は主に野手が務めており、特に清宮幸太郎や宇野真仁朗といった選手が有名である
歴史的な勝利の意味
この勝利は早実にとって特別な意味を持ち、特に逆転の歴史を考えると、選手たちの士気を一層高めることになるだろう中村投手の活躍は硬直した試合を引っ張り、過去の因縁を清算したと言える
早稲田実の今回の勝利は、101年前の歴史的な対戦を思い起こさせるものであり、若い選手たちが自らの力で新たな歴史を築いた瞬間であると言えます。特に中村投手の投打双方での活躍は、チームの精神的支柱となり、これからの試合でも大いに期待されるでしょう。
キーワード解説
- エースとは? エースは野球において先発投手の中で最も信頼されている投手のことで、勝利を狙う上で非常に重要な役割を果たします。
- 三塁打とは? 三塁打は打者が一度の打席で三塁まで到達するヒットのことで、得点機を作る重要な打撃形態の一つです。