ルーキーイヤーの2012年には新人最多となる72試合に登板し、新人王に輝くなど、その実力を証明してきた
2013年と2021年にはセーブ王の称号も取得しており、彼の活躍は長年にわたって続いている
2023年シーズンは防御率3点台後半と安定感を欠いていたものの、昨季は復調し、3年ぶりに防御率2点台を記録した
今回は、益田の安定した投球をもたらした要因をデータを通じて探ることにしたい
益田の主な持ち球はストレート、スライダー、そしてシンカーである
シンカーは何か？
シンカーとは、横に変化するボールで、主に右打者に対して効果的に投げられる益田はシンカーを高速化し、2023年からは球速が全体で約3キロアップした
速く変化の小さいシンカーは140キロ台に達することもあり、その効果が期待されていた
2023年の苦戦と2024年の復活
2023年のシーズンでは、シンカーはスイング空振り率がキャリアで2番目に低い29.3％に留まったデータによると、シンカーの高速化が変化量を減少させ、打者に成果をもたらしたことが考えられた
一方で、2024年シーズンに入ると、空振り率が上昇し、47.0％を記録
これはシンカーの進化が影響していると見られ、彼の手応えとデータは一致しない部分があるため、さらなる注目を集めている
益田はプロ入り以来、通算747試合登板、243セーブ、172ホールドを誇る
250セーブに到達すれば名球会入りが期待される中、彼は悲願の優勝を目指し続けている
益田にとって、シンカーの進化は今後の成績にも大きな影響を与えるだろう
益田直也選手のシンカーは、そのバリエーションと進化によって彼の投球成績に影響を与えています。シーズンごとの成績の浮沈にシンカーが大きなカギを握っているため、今後の活躍に注目したいと思います。特に、空振り率の上昇は彼のシンカーが効果的に機能するサインともいえ、これからの投球に期待がかかります。
キーワード解説
- シンカーとは？投手が利き腕と逆方向にボールを曲げる技術です。特に右打者に対して効果を発揮します。
- 防御率とは？投手が許した得点の平均を示す指標で、低いほど優秀な成績とされます。
- セーブ数とは？試合終了時に勝っているチームの投手が、最後に登板して試合を保存する回数を示します。
- ウイニングショットとは？ピンチの状態から、試合を勝利に導くための重要な投球を指します。
- スイング空振り率とは？打者がスイングして空振りした割合を示し、高い数値は投手が打者を抑える力を示しています。
