阪神、開幕2連勝を飾る 藤川監督の驚きの采配が光った
◇セ・リーグ 阪神3-2広島(2025年3月29日 マツダ) 試合の焦点となったのは7回の攻撃であった阪神は1点リードの状況にあり、1死二塁のチャンスで登場したのは阪神・石井選手だった
彼は3年ぶりの打席で投ゴロに倒れたが、試合の裏ではピンチを迎えながらも得点を許さなかった
これにより、石井は23年5月3日以来の無失点2イニングを達成し、今季初のホールドを挙げた
「次もいくぞという思いで投げた
これからも複数回登板は増えていくと思う」と石井選手は意気込みを語った
オープン戦の最後の2試合ではいずれも2死からの登板だったが、今回は中継ぎの役割から一転し、連続で投げることとなった
藤川監督は「その辺は、はい」と濁しつつ、彼の「型破りリレー」に注目が集まった
この日の試合では、監督の采配が光った場面もあった
4回5安打1失点で踏ん張った先発の富田投手には5回に代打を送り、勝ち投手の権利を狙う可能性を残しつつも「役割は十分果たしてくれた」としてすぐに交代を決断した
代わって登場したのは剛腕の工藤投手で、同点の5回に期待の新人をピッチャーとして起用した
これにより、6人の投手がつなげて阪神は2連勝を飾った
球団新人監督として開幕2連勝は、19年の矢野監督以来、敵地での連勝では04年の岡田監督以来となる
藤川監督は「今試合は非常に大切にゲームを運び、勝利を手にした
選手たちが一丸となって勝利できたのは意義深い」と談話を残した
豊富な経験と柔軟な発想を持つ藤川監督の今後の采配から目が離せない
今回の試合は、阪神が藤川監督のユニークな采配で強力な戦術を発揮し、広島に勝利したことが際立ちました。特に石井選手の2回連続登板や、先発投手の交代のタイミングが重要でした。監督の采配によって選手たちの士気が高まり、チーム全体が一体となって戦う姿勢が印象的でした。
キーワード解説
- ホールドとは? ホールドはリリーフ投手が試合をリードした状態で登板し、勝ち投手にならなかった場合に与えられる特定の成績のことです。リリーフが投げたイニングに応じて、チームの勝利に貢献した証として位置づけられます。
- 型破りリレーとは? 型破りリレーは従来のピッチャー起用とは異なる独自の采配や投手起用方法を指します。監督が選手の特性を活かし、試合状況に応じた柔軟な判断でチームの勝利を目指すスタイルのことです。