試合は開幕4戦目の重要な一戦であり、菅野は先発投手としてマウンドに上がったが、結果は満足のいくものではなかった
彼は4回を投げて、73球を費やし、4安打2失点、1奪三振という成績で降板した
初登板初勝利を逃した形である
試合中、菅野は5回にもマウンドに再登板するための投球練習を行ったが、右手に違和感を覚えている様子で、通訳やトレーナーがマウンドに駆け寄り、その後、降板が決まった
球団は具体的な部位について明言しなかったが、「けいれん」と報告しているため、右手のけいれんであったと推測されている
初回は、先頭バッターのビシェットに対して連続でボールを投げ続け、四球を与える固さが目立ち、2死二、三塁の場面ではスプリンガーにスライダーを打たれて逆転を許してしまった
しかし、その後は調子を取り戻し、2回以降は無失点で抑える好投を見せた
特に3回はピンチをしのぎ、4回も走者を進めることを許さなかった
試合前、球団の公式SNSは「菅野智之がマウンドに上がる!」と、日本語で広く告知しており、彼に対する期待感は非常に高まっていた
また、菅野は登板の2日前にブルージェイズ打線について「打たれたのは甘い球」と分析し、「フォアボールを減らせば大丈夫」と自信を示していた
菅野選手は、昨シーズン終了後に海外FA権を行使し、1年1300万ドル(約20億円)でオリオールズに移籍した
彼は2020年オフにもメジャー移籍を目指していたが、コロナ禍の影響で思惑通りに進まなかったため、巨人に残留を選んでいた
その経緯を経て、「野球で勝負する」という強い決意での移籍である
オープン戦においては、5試合に登板して4試合が無失点という好成績を残し、開幕戦の先発の機会を手にした
なお、過去には高橋健選手がメッツで40歳でデビューした例もあるが、日本人投手のメジャー先発デビューとしては、菅野選手の35歳が最年長となる
菅野投手のメジャーデビューは期待が高かったが、初勝利を逃したことは残念だった。彼のパフォーマンスは明るい兆しも見え、特に無失点のイニングもあり、今後の活躍が期待される。けれども、けいれんの影響は心配で、体調管理も重要だと感じた。
キーワード解説
- メジャーリーグとは?アメリカのプロ野球リーグで、多くの野球の名選手や球団が存在し、世界中から注目されています。
- けいれんとは?筋肉が無意識に収縮し、痛みを伴うことがある状態で、スポーツ選手によく見られる症状の一つです。
- 防御率とは?投手が与えた自責点をイニング数で割って算出された数字で、投手の成績や能力を示す重要な指標です。
- フォアボールとは?投手が四球を与えることを指し、バッターがボール4つを受けた場合に無料で塁に出ることができます。
- ポスティングシステムとは?日本のプロ野球チームが選手をメジャーリーグチームに移籍させるための制度で、移籍交渉が可能になります。