ヤクルトが2日の広島戦で延長10回の末に5―4のサヨナラ勝ちを収め、開幕から4戦目で待望の初勝利を挙げた
8回に3点差を追いつき、10回1死一、二塁から丸山和郁外野手(25)が右前へサヨナラ打を放った
この試合は、2月に急逝した球団マスコット「つば九郎」担当者および衣笠剛球団会長に捧げる今季1勝目という意味合いを持つ
チームは劣勢を逆転し、開幕からの連敗を3でストップさせた
燕軍団は普段とは違う重い雰囲気の中で、結束を強め、「弔いの勝利」を収めた
延長10回1死一、二塁、途中出場の丸山選手が鮮やかに右前に打ち返し、劇的なサヨナラ打を達成した
選手たちは一斉にグラウンドに飛び出し、歓喜の輪を形成した
この勝利は、チーム全体が一丸となって迎えたものだった
今場には「つば九郎」の姿はなく、その不在を感じる選手やスタッフたち
監督の高津さんは「なんかいつもと感じが違う
彼がいないというのは凄く違和感があります」と言及した
スタンドやベンチには彼の人形があり、その存在が選手たちを支えていることが強調された
球団社長や会長として尽力した衣笠剛さんの言葉、「ファンが(球場に)入ってくれて楽しんでくれて、かつ強いのがプロ野球のあり方だ」が選手たちの心情を代弁している
今後もチームは、彼らの思いを胸に進んでいくことを誓った
丸山選手はリーグ連覇を決めた経験を持ち、「お二方の分まで、今年のヤクルトは絶対に優勝するという強い気持ちを持って戦います!」と決意を新たにした
神宮のスタンドでは、勝利を祝う応援が広がり、桜の花も満開だった
この光景は天国に届いているだろう
≪開幕3連敗以上をサヨナラ勝利で脱出したのは36年ぶり3度目≫ヤクルトが開幕3連敗以上をサヨナラ勝利で脱出したのは86年4月8日阪神戦、89年4月12日中日戦といずれも開幕3連敗で止めて以来、36年ぶり3度目となる
今回のヤクルトの勝利は、球団にとって特別な意味があるものです。つば九郎の不在という悲しみを抱えながらも、選手たちが一体感をもって戦い抜いた姿は感動的でした。特に長い連敗を経てのサヨナラ勝ちは、多くのファンにとって嬉しい出来事だったことでしょう。
キーワード解説
- サヨナラ打とは?試合の最後で同点またはビハインドの状況で得点をして勝利するヒットや撃球のことを指します。
- 開幕戦とは?プロ野球のシーズンが始まる最初の試合のことであり、特にファンの期待が高まる重要な試合です。
- つば九郎とは?ヤクルトスワローズの公式マスコットで、ファンに親しまれる存在です。
- 球団会長とは?プロ野球チームの運営において方針や戦略を決定する重要な役職です。