この試合では、2安打、無四球という成績を残し、前回の完封は2022年5月3日の阪神戦以来となる
特に、100球未満での完封を意味する「マダックス」を達成したことが大きな注目を集めた
完封勝利とマダックスの意味
小川は試合後、「最後まで絶対にいくという強い気持ちだった」と語った彼の最速球は144キロに達したが、そのスピンの利いた球質に自信を持ち、「ちょっと甘くてもファウルが取れていた」と振り返った
新たに習得した球種も効果を示し、7回1死の場面で4番・堂林を初球のジャイロスライダーで三ゴロに仕留めるなど、冷静さと攻めの姿勢が際立った
復活を遂げた小川
昨シーズンは右肘を痛め、12試合でプロワーストの2勝という成績に終わり、非常に悲観的なシーズンを過ごしていた開幕前には左足を上げない新フォームを試みるなど模索を繰り返していたものの、思うような結果が得られず、「凄く悔しかった」とコメント
一方、今季は本来の左足を大きく上げる投球フォームに戻り、自らのスタイルを貫くことで復活を果たした
開幕ローテーションでの活躍
開幕ローテーションに滑り込み、早くもリーグ完封一番乗りを果たした小川同月には35歳の誕生日を迎えるが、「ファンの皆さんも強いライアンを求めていると思う
まだまだ若い子には負けたくない」と意気込みを語っている
今季のチームスローガン「捲土重来(けんどちょうらい)」に自らを重ね、輝いている姿を見せたのが印象的だ
マダックスとは
「マダックス」とは、アメリカの大リーグで100球未満で完封した試合のことを指すこれは、かつての名投手グレグ・マダックスの名に由来し、彼は通算35完封のうち13回を100球未満で達成した
その圧倒的な制球力から「精密機械」と称された彼は、通算で355勝、サイ・ヤング賞を4回受賞している
小川選手の復活劇は、選手生命を支えるためにも重要な意味を持ちます。今年の成績が今後のキャリアにどのように影響するのか、多くのファンが注目しています。また、今後の試合での活躍も楽しみです。
キーワード解説
- 完封勝利とは?:試合で相手チームに一点も与えずに試合を終えることを完封勝利といいます。
- フォークボールとは?:ボールが落ちるように変化する球種で、打者を打ち取るために用いられるストライクゾーンを超える球。
- マダックスとは?:100球未満で完封した試合のことで、グレグ・マダックスという大リーグ選手の名前に由来します。

